産卵シーンを撮りたいと監視していて、なんとも不思議な行動が撮れました。女王が体を曲げて産卵するかと思われた瞬間、周りの働きアリが駆け寄ってきて、同じように体を曲げて腹端をなめる行動を行います。女王は産卵することなく、すぐに何事もなかったように別れていきましたが、2時間ほどのあいだに2回も撮影できました。
残念ながら産卵シーンは今日も撮れませんでしたけど・・・
ネットを調べてみると、すぐにアントルーム島田拓さんの「集団尻舐め行動」がヒットしてきました。さすが島田さん、もう何年も前にクロヤマアリ、ムネアカオオアリなどについて報告されていました!
私もクロオオアリで、ネットに情報を一つ追加します。
飼育中のクロオオアリ。働きアリが次々に生まれて7/22現在5匹。人工巣の出入り口の先に昆虫ゼリー&ちゅーるを置くと、早速働きアリがやってきて小さなお腹にいっぱい溜め込んで巣に持ち替えるようになりました。
巣内では、お腹に溜め込んだ餌を吐き戻して女王と娘たちで分け合います。これが口移しによる栄養交換。同時に女王物質を受け渡ししているという説もあります。女王はこれまでずっと一匹だったけど、もう寂しくないね。
働きアリの一匹目の羽化はタイミング合わず撮影できず、残念な思いをしたのですが、今日は久しぶりに一日家での作業で、その間に3匹目の羽化を撮影できました。もう先輩働きアリが働き始めていて、女王を助けています。今日の羽化では、マユの皮を破り、出てきた妹アリの脱皮を手伝っていました。
1時間ほどの短い時間に、なかなか感動的な撮影ができました。
数匹の幼虫が孵化して女王は忙しそうです。
日本で最も小さなトンボです。浅い湿地に暮らしていて、今がまさに最盛期。真っ赤な雄と縞模様の雌がペアで産卵しているのが見られます。
小さなトンボが高速で飛び回る様子は眼で追うのも大変です。 30倍以上に時間をのばしたスローモーションで、草にぶつかりながら、ちょっと不安定なホバリングで、打水産卵のタイミングを図っている様子が見えてきました。小さな身体から生命力が溢れそうです。映像を確認していて、なんだか震えてきました。
最後は産卵中の雌を別の雄がさらっていきます。フレーミングもフォーカスも追いつかずギリギリの撮影でした。