Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

投稿者: 高嶋 清明

  • 胞子と花粉

    先日、撮影に使ったツクシのビンざしがそのままになっていました。
    青白い胞子をいっぱいたくわえていて、手に取っただけで案の定、ゴソッと落ちてしまったのですが、見ると何だか綿埃のようにかたまって妙な感じです。
    あれっと思ってアップしてみたら、こんな感じになっていて驚きました。

    ツクシの胞子は弾糸というものが4本はえていて、湿度に応じてまっすぐに伸びたり、クルッと丸く縮んだりする・・・今さらですが驚きました。こんな身近の面白ネタを知らずにいたとはマズイなあ。もしかしたら子供の頃に何かで読んだかも知れませんが、自分の眼で確かめずに意識に残らなかったのかも知れません。
    乾燥して弾糸が広がる動きが胞子嚢から胞子をはき出す力になっているとか説明を見ましたが、空中を飛んで拡散する際の「翼」になっているようにも見えますね。

    ついでに、同じようにほったらかしにしていたスギの雄花もアップしてみました。9枚の画像から深度合成しています。

    雄花の表面にはたくさんの花粉が見えます。ネットでスギの花粉画像を検索すると、表面が大きく凹んで中に突起がある構造のようですが、横幅2mmのマクロでは何となくへこみがわかる程度にしか分かりませんでした。

    ところで、部屋の中にかなりの花粉を飛散させてしまいましたが何事も起きません。今年もまだ発症しないで済んだようです。

    も1つおまけに、ようやく咲いた鉢植えのウメの花から、雄しべの葯

    雌しべの柱頭

  • 越冬あけのチョウ

    そこは毎年春一番にチョウを見るポイント。
    日なたで風があまり吹かない場所で、いかにも暖かそうなところです。

    3匹ほどでテリトリー争いをしているテングチョウが、まず元気な姿を見せてくれました。

    コンパクトで可愛いチョウです。

    そしてスジボソヤマキチョウ。地面におりるとパタッと横倒しになり、そのまま日光浴します。

    お昼近くになると数が増えてきて、3匹が追いかけっこしているなんて珍しい状況もありました。

  • ミツバチ!!

    先週末に開通した高速道路を使って、温海方面に向かってみました。
    水沢のインターから大岩川までは20分ほどです。
    期待したほどの時間短縮とはなりませんが、無料区間なので使わない手はないでしょう。
    大岩川を出てすぐの交差点は、4方向一時停止で非常に危険です。ご注意下さい。
    以上、地元向けの情報でした。。

    さて、ついに最高気温10℃オーバー!今年初だと思います。
    久しぶりに感じる土や何かの匂いが強烈なくらいです。春が来たんですねえ・・・今年は本当に遠かったけど。

    田んぼの土手を歩いていましたら、ミツバチの羽音がかすかに聞こえてきました。
    みると1匹のミツバチが5個ほど固まって咲くフキノトウを物色中です。
    久しぶりのエモノに焦ってしまったのか、下手に近づいて逃げられてしまいましたが、すぐに別の羽音が聞こえてきました。
    ハチはどうやら1〜2匹ずつ入れ替わりでやってくるようです。膝やおしりがぬれてしまうけど、座り込んでしばらく狙ってみることにしました。

    来るのはセイヨウミツバチばかりでした。

    ハチにはやっぱりリコーが撮りやすいです。

    ストロボ全速同調が効いています。一眼デジカメではこうは行きません。

    鶴岡に戻り、赤川のヤナギをみると、そこにもミツバチ!
    こちらはニホンミツバチばかりでした。

  • イチゴのハウスにて

    酒田でイチゴのハウス栽培をされている方を訪ねました。
    目的はイチゴではなく、ハウスで飼われているミツバチの方でしたが、撮影のチャンスはものすごく短く、かなり厳しかったです。ミツバチの何を撮ったかはナイショですが、だいたいの目的は果たすことができました。ありがとうございました!

    酒田は冬イチゴより夏・秋出荷のものに力を入れているそうで、5月ころから出荷が始まるとのこと。
    ちょうど花が咲いているところにお邪魔することができました。


    花が散ったあと

    子房がちょっと膨らんでイチゴっぽくなっている?

    だいぶ大きくなってきました

    ミツバチの「写真」はあまり撮る時間がありませんでした。まともに撮れていたのはこの1枚くらい。

    ハウスの中といっても、日がかげるとハチたちは巣箱に帰って休んでしまうことを、この日はじめて知りました。

  • クヌギカメムシの卵

    仙台市郊外で見つけたクヌギカメムシの卵。

    山形県ではクヌギが非常に少なく、クヌギがあればどこでもいるように思われたクヌギカメムシも滅多に見ません。
    こんな卵塊を見るのは久しぶり!しかも普通にそこら中にべたべたついています。
    ・・・実は1月に伊丹に行ったときも撮影したのですが、やはり近い所で見ると嬉しいものです。
    カメムシの卵に何を熱く語るかと思われるでしょう。何だかヌルヌルしてそうで気持ち悪いと思われるでしょうか?

    まれにゼリー物質にくるまれていない卵があります。

    これを見ると、卵には3本の突起のようなものがついているのがわかります。

    通常は、この3本の突起だけがゼリー物質から外に出ています。

    先の方は太くなっていて、先端はくぼんでいて、穴があいているようにも見えます。
    普通に考えられるのは呼吸のための器官ですが、それ以外に何か秘密が隠されてないでしょうか。