Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

投稿者: 高嶋 清明

  • 東北自然史博物館 一部公開

    現在制作中のサイト 東北自然史博物館
    本日より、その一部を公開しております。

    東日本大震災の記録
    ここでは、東日本大震災の津波に大きく破壊された太平洋岸の自然環境の変化を、これから長期に渡って記録を集めていきます。まずはぜひ永幡義之さんからのメッセージをお読みいただき、昨年に撮影された膨大な画像集をご覧下さい。

    東北自然史博物館は山形県鮭川村を拠点に、展示資料の多くをウェブ上に公開する大変ユニークな博物館です。
    私もささやかですが、お手伝いさせていただいてます。
    個人的には「東北昆虫図鑑」が充実したものに発展し、たくさんの人々、特に東北の昆虫の情報の少なさに不満を感じている人々、特に子供たちに利用してもらえるような場所作りを目指します。

    5月の正式公開を目指して、鋭意制作に励んでおります。

  • ヤマシロヒメヨコバイ

    雪に押しつぶされていた庭のヤツデがそろそろ息を吹き返してきました。
    伊丹ではヤツデの葉裏に印象的なクロスジホソサジヨコバイを見ましたが、鶴岡では何もいないよな・・・と思いながらも念のためめくってみると、あれ?何かとまっています。クロスジ・・・よりも更に小さなヨコバイ。

    ヤマシロヒメヨコバイ。体長3mmほど。

    ずっとここで越冬していたものか、今のこの姿からは判別できません。

  • ヤマトクサカゲロウ

    日中、茶の間に1匹のクサカゲロウが現れました。茶箪笥の裏とか天井付近ででも越冬していたのでしょうか。
    ひらひら降りてきて障子の雪見窓にとまりました。

    あらためてその正体を調べてみて驚きました。

    どうやらこれはヤマトクサカゲロウの越冬型。通常は緑色のヤマトクサカゲロウが、越冬時はこんな風に黄色というか、肌色というか、全く印象の違う姿になっているのだそうです。今までこんなクサカゲロウを何度となく見ていましたが、別種かと思っていました。種類数が多くて同定の難しいクサカゲロウですが、越冬時に色変化があるのはヤマトクサカゲロウだけとのことです。

  • チャタテムシの一種

    落ち葉めくりで見つけた小さな虫の集まり。
    一見するとショウジョウバエのようでしたが、よくよく見ればチャタテムシでした。

    越冬時もこのように集団を作るとは・・・初めて見ました。
    脅かしたらすぐにもバラけてしまうかと思いましたが、落ち葉を持ち上げても・・・大丈夫、ねばっています。

    固まっているあたりで写真を撮ってみると、周囲にあらく糸が張られていることに気づきました。
    クモの巣を利用しているのかなと思ったのですが、何だかちょっと違う気がします。

    ネットで調べてみると、チャタテムシの仲間にも絹糸を吐く能力があるようです。
    どんな時に、どこから糸を出すのかはわからなかったのですが、興味深い話です。

  • 謎のサシガメ幼虫

    エノキの根元の落ち葉をめくっていて、変わったカメムシの幼虫を見つけました。

    だいぶ前にも、同じエノキの根元で、この幼虫を見つけています>>>こちら

    サシガメそれともマキバサシガメ?体形から、肉食のカメムシの幼虫に違いないと思いますが、さて何でしょう?
    大きさは5mmほどで細かい所がよく見えません。白い粉がふいたような、または細かい白い毛がはえたような表面の感じが気になります。

    倍率を上げればはっきりするかと思ったのですが、ますます謎めいた感じに見えただけでした。
    粉でも、毛でもなさそうです。いったいなんでしょう?
    ロウ物質をつけているようにも、カビを植えつけているかのようにも見えます。
    何枚か撮影して、拡大して正体を見極めようと思ったのですが、やはり見た目だけでは分かりませんでした。

    ひとまずケースに落ち葉ごと入れて持ち帰りました。
    うまく飼育できるか怪しいものですが、正体を見届けようとするなら、このまま生育を見続けるのが一番なはずですから。