Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

投稿者: 高嶋 清明

  • 雪上のユスリカ

    まさか雪がそんなに積もっているとは思わず、宮城県遠征を決行してしまいました。
    日中は晴れるというから、きっと見る見るとけるだろうと期待したのですが甘かった!

    何しろ一番の目的は地表のナナホシテントウ探しだったりするものですから、これではわざわざ遠出した意味がありません。早々にあきらめて移動。お昼はホッキ丼を食べ、イチゴも買い、ひとまずサブの目標だけは達成しました。。。

    それでも収穫ゼロもいやだなと、ふと寄った公園。そこでは、雪の上に交尾中のユスリカがいくつもとまっておりました。

    一見つまらない虫ですが、私の場合、そうでもありません。子供の頃、今日のように雪の上にたくさんユスリカが出たときに、「これはユキムシだ。これが出るともう春が近いということだ」と、誰か大人に教えてもらった記憶があります。雪虫と呼ばれる虫は様々ですが、その時以来、私にとっては、この一見ツマラナイ小さなユスリカが雪虫です。この「春の使者」というところが嬉しい。

    そしてこの時期の大雪もまた、春の名物。
    そう、春は近い!

  • ウロコアリ

    石をひっくりかえしたら、裏側にとっても小さなアリが10匹ほど固まっていました。

    肉眼ではよく分からないサイズなので、とりあえずカメラで覗いてみたところ、写真でしか見たことがなかったウロコアリで驚きました。体長2mmくらい。アズマオオズアリの小さい働きアリより、更に小さく、これでは今までもチャンスがあっても見落としていただろうと思います。

    頭の形も風変わりですが、大アゴがまたアリらしくないかっこよさ。

    トビムシを狩るそうですが、跳躍器で暴れ回る連中を、この大アゴでがっちり摑んで離さないというわけか・・・複眼の位置もかなり変わっていますし、今さらですがファンになりそうです。

  • ハネナガヒシバッタ

    今日は、予報通り、朝からよく晴れました!アメダス情報を細かく見ておりましたが、10時台の急激な温度上昇には、嬉しくて涙が出そうになりました。
    10:00__1.9℃  10:10__3.3℃  10:20__4.5℃  10:40__5.3℃  10:50__6.0℃
    最終的に最高気温は7℃台止まりだったのですが、やわらかい日差しはまさに春そのもの。
    いち早く露出した地面に、久しぶりに動く虫を1匹発見しました!

    ハネナガヒシバッタです。
    一見すると普通のヒシバッタのようですが、名前の通り、翅がとても長いのが特徴です。

    成虫越冬なんですね。気温が下がれば、またどこぞにもぐり込むのでしょう。
    私が目の前でウロチョロしていて気になるところでしょうが、久しぶりのお日さまパワーを全身に受けて、あまり動きたく無さそうでした。

    すぐ近くに、もう1匹。

    ハネナガヒシバッタも体色に個体差があって、様々な環境にそれぞれよくとけ込みます。小さな虫ですし、見つけることができてラッキーでした。座りこんで、じっくり辺りを見たのがよかったようです。

  • ハヤブサ

    ふいに目の前を横切った鳥を眼で追うと、40〜50mほど先の電柱にとまりました。ハヤブサです。

    獲物を食べ終えたばかりなのか、口元や胸が血で赤く染まっています。もしかしたら、たった今まで獲物を食べていたのかも知れません。前にドバトを食べるハヤブサを撮影したことがありますが、ちょうど今頃の季節だったように思います。


    血に染まった脚を綺麗にしようとしているのでしょう。鋭いケヅメを見せてくれました。

    電柱に顔をこすりつけて、痒いんでしょうか。こんな動作は、ウチで飼っているインコみたいです。思わず頭をなでてやりたくなりますが、鋭いくちばしで突かれたらシャレになりません。

  • オジロワシ

    何と驚いたことにカラスの群れの中心にいたのはオジロワシ。

    何か、獲物を食べているようです。鳥の羽毛が見えますが、オジロワシは狩りが不得意とのこと。
    自らで狩ったものではないかも知れません。

    ひょっとしたら、先のハヤブサの獲物を横取りしたんじゃないでしょうか。

    それにしても感激です。前に見た時は、肉眼でやっとそれらしいと確認できるくらいにしか近づけませんでした。
    それが獲物を食べているのが分かるほどに近づけるとは・・・。トビやカラスが随分小さく見えます。

    警戒心の強い鳥です。すぐに遠くへ飛んでいってしまいました。。。