Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

投稿者: 高嶋 清明

  • 晴れ

    3日連続でよく晴れてます。
    この滅多にない状況は、関東や長野県中部ではカミユキとなって現れたようで、毎度の事ですが、全国ニュースの騒ぎを見て「何だかなあ・・・」な感覚におちいりました。こちらがいい天気で穏やかに過ごしている様子は、報じてもらうこともないんでしょうねえ。
    こんなに晴れるのは驚くべきことなんですよ!
    そもそも地理の教科書に習ったとおり、鶴岡はどっぷり日本海岸式気候(日本海側気候)。
    冬には、全国的な天気の話題とはだいぶ遠いところにあるようで・・・

    ともかく、雪はだいぶとけました。お日さまは偉大です!

    得意げに軒先にカンジキをかけて写真を撮ったところ、翌日、遠方に出かけたときに持ち出すのを忘れてしまいました。
    我ながらマヌケでありました。

  • 繭の模様

    イラガの繭の模様をアップで撮影して気づきました。

    黒い模様は黒い糸の集まりなこと。
    濃い黒の部分より、黒がかすれたようになったところを見るとよくわかります。

    となると、幼虫は黒くなる糸と白くなる糸を使い分けて模様を作っているのではないでしょうか。
    そして大方決まったところで、白く泡を吹く液体を出して、模様を浮かび上がらせている・・・
    そう思えてなりません。
    あの模様は、偶然できるものではなく、幼虫がこう作ろうと考えて作ったもの・・・何だか楽しくなります。
    ただし・・・・想像ばかりではいけません。もう少し詳しく調べてみたいと思います。

    以前にYouTubeに載せたイラガのマユ作りの映像を、また再び紹介しましょう。

  • イラガ 繭の中

    丸くあいた穴から、中の幼虫を引っ張り出してみました。

     

    まるで生気がありません。
    前蛹とは分かってはいますが、だいたい今まで見ている前蛹って脱皮を前に細かく運動しているものです。
    触ればピクッと緊張したり何か反応してくれます。それがイラガの前蛹は全然。

    ピンセットでつまむと柔らかくつぶれて、そのままダラリと戻ってきません。
    これはもう死んでいるに違いないと、もう一つの繭からも引っ張り出してみましたが同じ状態でした。
    越冬であり、長期に渡る休眠で、代謝を極端に落としているのでしょう。

    お腹側もつるっとしていて、何がどうなっているやら・・・

    よく見れば六本の胸脚がわかります。頭部は肉角(?)に隠れてまるで見えません。

    気門のアップ

    ダランとしたままの幼虫は、またもとの繭に押し戻してみました。
    腹脚は粘着質で引っ張り出すときも苦労しましたが、もどすときも引っかかって困りました。

  • キノカワガ

    キノカワガの撮影に山形市の某所を訪れました。
    そこは前の冬に見つけたポイントで、一本のアベマキの木です。

    嬉しいことに今年も越冬中の姿を見せてくれました。それも1度に5匹です!

    キノカワガがとまっているのは、決まって真横に長くのびた太めの枝です。
    そして、必ず下側の、雪がかからない部分を選んでとまっています。
    雪国でのキノカワガの越冬スタイルはこうでないとダメなんだということなのでしょう。

    ここには2匹並ぶようにとまっていました。

    上の2匹を別カメラで

    小諸や安中、高崎などで見たキノカワガは、まっすぐ真上にのびたケヤキやエノキ、クヌギの太い幹にとまっていましたが、雪国でそのスタイルは問題ありなのでしょう。4回目の冬ですが、幹にとまって越冬するキノカワガをまだ1匹として見つけておりません。

    枝の下にもぐり込んで見た図

    雪どけ水がかすめるように流れていますが、とりあえずOK。

    気温が上がると動くこともできるようです。

    指でそっと触ってみると、意外に機敏にススッと動きましたから。

  • キノカワガの頭部

    無茶を承知で頭部の深度合成にトライ。

    確か4倍で撮影した10枚から深度合成。複眼の、触角の向こう側の部分に破綻が生じております。

    若干の問題ありですが、整然とならぶ鱗粉の様子は本当に美しいです。