Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

投稿者: 高嶋 清明

  • ヤママユガの卵


    急に冬が戻ってきました。せっかく地面がのぞきはじめた所も、また雪におおわれて、寒いこと寒いこと・・・。室内で、採集してきた卵の拡大撮影&深度合成作業をやっておりました。これはヤママユガの卵。拡大倍率は4×ですが、すでに十分なサイズです。

     

     


    卵の表面には様々な汚れが見えます。緑色の部分は藻類の集まりでしょうか。こんな小さなガの卵の表面にしっかり生き続けているなんて、すごい。。。考えてみれば、この汚れの一つ一つも、微細な生物たちにとっては世界そのものだったりするのかも知れません。ミクロな世界をちょっとのぞいただけで、色々考えてしまいました。まさに、奥の深い世界です。

  • カシワの卵二種

    最近カシワで見つけたゼフィルスの卵を、室内で5×で撮影してみました。注目したのは卵の大きさです。

    庄内のカシワ林に見られるゼフィルスは、ハヤシミドリシジミとウラジロミドリシジミの二種。両者とも卵の形状はよく似ていて区別は非常に難しいのですが、サイズの違いで区別できるとのこと。それなら、いつもの5×固定で撮影すれば、識別できるだろうと思いました。

    撮影したのは次の5個の卵です。


    さあて、やっぱり微妙な差です。
    一枚目の卵は他に比べてやや大きいようです。これがハヤシミドリシジミで、他はすべてウラジロミドリシジミということでしょうか。
    採集した場所についても、実は一枚目のものだけが全く離れた場所で、他はほぼ1km圏内で採集したものです。

    このまま飼育を続けていけば、答が出るのでしょうけど、相当に根気のいることです・・・う〜ん

  • クロモンサシガメの幼虫

    川原の石をひっくりかえしていたら、こんなカメムシの幼虫が何度か出てきました。
    クロモンサシガメの幼虫と思います。

    ちょっと気味の悪い写真ですが、こんなシーンもありました。
    ワラジムシやヤスデの死骸と並ぶようにうずくまっていた幼虫。

    もしや、越冬中も周りの虫を補食するのではないでしょうか?

  • 月山道の雪崩

    鶴岡への戻り途中、月山道が雪崩で通行止めとの情報・・・
    もう高速に乗っていて西川料金所を通過しようというところまで来ていました。
    この時点ではまだ高速は通行止めになっていなかったので、Uターンする機会を逃し、終点まで走るはめに。まあいいや。もしかしたら撤去作業が進んでいるかも知れないし。

    月山ICに着いて驚いたことには、現場はすぐそこ。
    警察車両やレスキュー隊も待機していて、除雪車の作業を見守っています。
    状況を確認したかったですが、すぐに戻り方向に誘導されてしまいました。

    大井沢まで来て、新庄周りで鶴岡に帰らなければならないとは、ちょっとため息が出ます。それに意外に早く復旧が進んだりするかも知れません。現場が見える対岸にのぼって様子を確認してみることにしました。
    そして、そこでようやく、恐ろしい現場の状況が見えてきました。

    ↓さらに詳細の見える画像です。

    ニュースによれば30mに渡って、最大5mの雪でおおわれてしまったそうです。
    幸いにして巻き込まれた車はなし。本当に良かったです。

    同じ場所から雪崩の危険箇所が何カ所も見えます。
    表層雪崩ではなく、全層雪崩。今も2m以上ある雪の層が一気に落ちてきたら、大変なことです。

    今年はどこも積雪が多いので、みなさん、十分に気をつけていきましょう!

    現場の安全が確保されるまで当分通行止めは続くようです。
    28日14時にいたっても、まだ復旧していない模様。

    6日より開通しました。
    ただし、夜7時〜朝6時までは引き続き通行止めですので、ご注意を

  • タマバチの一種

    また別の場所で(国道脇のカシワ林)産卵中のタマバチを見つけました。
    体長3mmほどの小さなやつです。
     
    12月に撮影下物とは明らかに別種です。この種のタマバチは活動期は1月までと思っていましたが、2月末に出るものもいることがわかりました。

    ところでこの場所。2年前にハヤシミドリシジミの卵を探して見つからなかった事がありました。
    しばらく卵探しが続いているので、今は目がちょっと効くようです。
    今回は見つかりました!