ちょっと標高の高いところに行くと、すっかり秋が深まって焦りました。
色を失った世界がすぐそこまで来てます。東北の秋はこんなに短いものだったか・・・
小諸にいた頃、秋は群馬によく出ました。小春日和の気持ちよい秋は、確かに長かった。
すると、口を尖らしたくなるような、この私の気持ちを代弁するようなヤツがいました。
やめようやめよう。笑おうゼ。
あ、それともなんだ君は笑わそうとしていたか?
ハイイロチョッキリとほぼ同時期に出るコナラシギゾウムシ。
同じように見つからないかと、しばらくコナラのドングリを見てまわっていますが一向に見つかりません。そういえば前にカシワの葉上にとまっているのを見たことがあったのを思い出しました。

カシワのドングリ。もうすっかり大きく実っています。
コナラと比べて2倍以上大きなものです。
しばらく探してみたら、いましたいました。
ドングリのはかまに長い口を突きたてて、カリカリやっています。
産卵行動なのか、ただ食べているだけなのか、この姿だけではわかりません。

でも、ちょっと高くて、また枝をたぐり寄せないと撮影できません。
ハイイロチョッキリといい、このコナラシギゾウムシといい、じっくり撮影するためには、
やはり採集して低いところで撮影する工夫が必要です。
高さ3mほどの所で、枝を切っている途中のものを見つけました。
左手で枝をたぐり寄せ、なおかつストロボ2灯を手持ちでという離れ技!
・・・なんて偉そうな事でもありません。あまり動じない一匹に出会えたことに感謝です。

残念なことに、産卵シーンを撮影する余裕がありませんでした。
見つけたのは夕方日没近くで、真っ暗になってもしばらく撮影を続けたのですが、
気力が続かずギブアップ。。。かつてやったように、飼育下での撮影も検討してみたいと思っています。
しばらく続いた雨のためか、急にヤブカが多くなってきました。
正直、ヤブカが苦手な私です。気力負けした理由のほとんどは彼らのためかも。
ヤブカ対策を本気で考えなければならなくなってきました。