Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

投稿者: 高嶋 清明

  • ヒシクイとマガン

    海に近い田んぼは、久しぶりに雪におおわれました。
    ひと頃の大雪が信じられないくらい、雪はすっかりとけていたのです。

    風が強く吹雪いている中で車を走らせていると、遠くの田んぼに黒い鳥の集団を見つけました。ヒシクイでしょう。ゆっくり近づいてみました。


    大小おります。大きいのはヒシクイ、小さいのはマガンです。

    雪が降ると目立ってしまって居心地悪いと思います。また変なのが近づいてきたなと、今にも逃げ出しそうです。でも、何だかアングルが高すぎるなあと、そっと車の扉を開けて外に・・・・

    やっぱり逃げられてしまいました。

    そろそろお帰りの時間ということもあったかも知れません。
    時間は16時過ぎ、気がついたらかなり暗くなっていました。

  • ウサギをさがす

    結局は姿を見ることはなかったのですが、ウサギを追いかけた気持ちになれました。それは、ようやくカンジキを買って、雪の上を歩くことができたからです。

    カンジキをはくと、やはり少しは沈みますが、ある程度のところまでです。1M以上の積雪があったとしても、これなら歩くことができます。楽しくもなってしばらく歩いてみました。


    足跡はいやというほど見ますが、ウサギの姿は目に入ってきません。行動範囲にいるのは間違いないので、何だか残念です。ウサギは夜行性と聞きますから、仕方がないのかも知れません。でも、私は以前、よく晴れた日中に雪の斜面をピョコタン、ピョコタン歩くウサギを見ています。

    足跡をたどっていくと、ウサギの休憩あとらしきものを見つけました。

    穴というよりくぼみです。そこに向かっている足跡はなく、そこから出てきた足跡だけが残っています。雪の降る中そこでしばらく待機していたのではないでしょうか。

    足跡の途中に糞が散らばっていました。

    じっと構えてウンコしている様子ではありません。歩きながらボロボロ落としていったように見えました。何かに驚いて慌てたのかも知れません。

    足跡の途中にあった食痕です。ウサギに間違いありません。

  • ウサギの足跡

    久しぶりの青空!でも、なかなか日がさしません。庄内の冬は、お日さまを見る時間が本当に少ないです。


    12月の大雪はだいぶとけました。あちこちに地面も見えます。これは鶴岡の街中の様子。

    ところが山の方に行くと様子が一変します。

    羽黒方面を走ると、車では行けない道ばかり。ちょっと歩きたいけれど、腰まで雪にうまって動けなくなります。ここはカンジキが必要な世界です。

    雪の上はウサギなどの獣の足跡がいっぱい。

    彼らは雪の上でも沈むことがありません。こんなところを比べても人間は生物としての能力が全くもって低い!雪の中でもがいている姿なんて恥ずかしいったらありません。


    おなじみのウサギの足跡。どっちに向かって歩いているかわかりますか?—————————-→奥に向かっています

    目的はクモガタガガンボでしたが、今日も一匹も見つかりませんでした。この冬はまだ一度も見ていません。トビムシやユキカワゲラは同じように歩いているのですが・・・。もうしかしたら、クモガタガガンボはもうシーズン終了なのかも知れません。去年も、1月のはじめ以降は全く見ないで終わりました。

    トビムシは昨年と同じように雪の上にたくさん見られます。

    迷彩柄のようなマルトビムシの一種。大きさは1mmほどです。

  • ブリコ

    ブリコには秋田の海岸でようやく出会えました。ブリコについては「かがくナビ」をご覧下さい。


    浜に打ち上げられた赤茶色のものがそうです。
    アップで見ると・・・


    ブリコとはハタハタの卵塊。一つの卵塊は1000個以上の卵のかたまりです。1000個・・・もっと大きく言ってもいいのかも知れません。数千個かな?


    これだけたくさんの卵です。鳥たちも黙っていません。
    ウミネコたち最近見ないと思っていたら、こんなところに集結していました。


    丸飲みです。


    ・・・

    ごくん


    ブリコは採集禁止です。ご注意ください!

  • この鳥はウトウ?

    昨年の冬に撮り逃したもので、もっとも気になっていたのが「ぶりこ」。ブリの子供じゃありません。ハタハタの卵のことです。冬の海に大群となってやってくるハタハタは相当な数の卵を産み落としていきます。そして時にものすごい数の卵が海岸に打ち上げられるのだそうです。ネット検索すると画像が色々出てきますが、それはもうビックリするような光景です。珍百景に推薦するべきかも。

    大しけの後が産卵のタイミングと聞きます。ここ数日続いた大荒れの天気は、きっとハタハタも落ち着いていないに違いありません。
    これまでのニュースを検索すると、クリスマス前後の記事が多く見られます。今年は早いうちから庄内の海を気にして見ていましたが、残念ながらまだ見ていません。見るべき場所を間違えているのかも知れません。このままじゃ、また見逃してしまうのでは?にわかに騒ぎはじめました。。。

    しかし、何カ所かで海岸を見回った結果は、完全な空振りでした。今日は雪はありませんが風は依然として強く、顔には砂が当たってきます。それがまた痛いの痛くないの・・・ヒドイ状態です。レンズに傷がついてしまいそうで、まともにカメラを向けていられませんでした。

    そんな砂浜で、弱っている1羽の鳥を見つけました。さわっても逃げる元気がないようです。何でしょう。見たことのない鳥です。

    弱っている姿で判別がつきにくいのですがウトウではないかと思います。

    ずぶ濡れで座り込んでいるばかりです。こんな場所では、ただ死ぬのを待っているようなもの・・・何だか可愛そうになってきました。といって持ち帰って手当をすることもできません。せめて・・・と少し離れたテトラポットの陰に移動してきました。そこなら強い風はほぼ完全にさえぎられて、ずっとマシに思えたのです。

    ただの気まぐれかも知れません。でも、何もしないではいられませんでした。