Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

投稿者: 高嶋 清明

  • 夜のヒメギス

    夜のたんぼ道で車を走らせていると、「シリリリ・・・」とあちこちから
    声が聞こえてくる。
    何だろうと、灯りを片手に草地を探したところ・・・何だヒメギスじゃないか。
    小諸で散々聞いていた声なのに、すっかり忘れかけている。
    ヤブキリかなあなんて一瞬でも思ってしまったことを恥ずかしくなった。

    アスファルト上でしか鳴いている姿を撮れなかったが、これは翅の長いタイプ。
    右のヒメギスは翅の短いものだった。
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    ヤブキリは木の上で鳴いていた。
    P7303765

  • イトカメムシ

    山形の実家にて、少しのあいだ虫さがし。
    ハギの枝先にイトカメムシを見つけた。
    ほっそい体に異様なまでに長い触角。何とも不思議なカメムシ。
    若葉に口を刺して汁を吸っているようだ。
    P7283567

    アジサイの花をバックに
    P7283572

  • ハイイロゲンゴロウ

    ハイイロゲンゴロウを初めて見たのは30才くらい、小諸でのことだ。

    子供の頃に見た図鑑には、ごく普通種的な書き方がされていて、何だか悔しい思いをしていた。小学生の頃に田植えの頃にはよく水棲昆虫さがしをやっていたが、その頃とれたのはヒメゲンゴロウ、コシマゲンゴロウ、マルガタゲンゴロウ、それとマメゲンゴロウ数種くらいで、寂しいものだった。ハイイロゲンゴロウは憧れの虫の1つだったのだ。

    小諸でも春はとれなかった。真夏にだけ、気がつくと休耕田にたくさん泳いでいるのを見るという感じ。夏の庄内にも少なからずやってくるようで、これまでにもう何回か見ている。昨年は飛島の海岸で見たりして、あれは驚いた。
    P7293602 P7293669

    ハイイロゲンゴロウはよく飛ぶ。水面からも飛び立つそうだが、確かにスキあればすぐに飛んで逃げられてしまう。水槽での撮影中たまたま写った下の写真。こんな瞬間からもその様子はうかがえる。
    翅って水中でも開けるものなんだ?肉眼では何だか翅をばたつかせているだけにしか見えなかった。思いっきりピンぼけだが、ピントのあった写真が撮れるまで捨てずに残しておこう。
    P7293588

  • イモリの幼生

    イモリで間違いないと思う。
    春先に親はやたらたくさん見るのだが、その後をあまり知らない。
    気がついたら、小さな幼生がそこら中で泳いでいた。

    家に持ち帰り水槽で撮影。
    正面から撮った一枚が後々見ると結構かわいい。
    親とはえらい違い。。。マジメに撮り直すべきかと思った。
    P7273508

    小さいけれどしっかり足があるということは、もう孵化してから2ヶ月くらい経つらしい。
    P7273506

  • アブラゼミの羽化

    アブラゼミの羽化はとっても時間がかかる!
    子供の観察にいいとは言われるが、いきなり相当な辛抱を強いられて、
    子供のやる気がそがれはしないかと心配になったりする。
    最初のステップからして大変だから。

    18時半ともなると幼虫は地面を歩いたり、木を登り始めている。
    意外に早い。
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    気に入った場所にとまるとジッとして動かなくなる。
    でも、いよいよ羽化のスタートだ・・・なんてわけにはいかない。
    大変なのはここからだ。

    左の写真から、右のわずかに背中に割れ目が入る瞬間までは約1時間!
    あまり数の少ない観察の中でのことだが(20回もないと思う)、
    必ずこれくらい待たされているように思う。
    羽化が近づくと、お腹が波打つような運動が始まる。
    すると、お腹の節間が広がってきて、全体の形も変わってくる。
    これが始まったら5分と経たずに羽化が始まるのだが、その後も長い
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    でも背中が割れて翅が伸びきるまでも1時間だ。
    最初の何の変化もない1時間にくらべれば、ぶら下がって休止する20分など大したことはないだろう。
    abura_uka

    頑張って観察をやり遂げた子供は、よく褒めてあげてください。
    観察はもう懲り懲りなんて思ってしまわないように。