10月後半になって、ようやくミヤマアカネの産卵シーンを撮影できました。理由は不明ですが、数年前から鶴岡市内にミヤマアカネが増え、実はずっと産卵シーンを撮影できないか、小川を回ったりして産卵ポイントを探していたのです。
見つけたのは、とある運動公園の人工的な小川です。付近には真っ赤に成熟した雄が多数見られ、お繋がりのカップルもとまっています。そのまま待っていると、飛び立って水辺に向かい、打水産卵を始めてくれました!
アキアカネの産卵と違うのは、雌が腹端を水につける時間が長いこと。田んぼの水たまりと違って水深が深いから、自然にそうなるのかも知れません。産卵にかける時間も短く、一分ほどで別れてしまう事が多かったです。
ヒゲシロスズは地表に棲む体長7〜8mmの小さなコオロギです。外で鳴く様子は見ることができず、ガラスケースに入れて室内で撮影しました。
GH6のHFR4K120fpsで撮影。HFR撮影だと音声同録のスロー動画を作成できます。編集で25%スローと10%スローを適用。プルプル震えながら鳴いている時があり、スローで見ると音に合わせて踊っているようです。雌が近くにいるときの動きかもしれません。
8月25日〜30日に京都国際会館で行われた第27回国際昆虫学会議(ICE2024 KYOTO)に参加、29日の夕方から15分間のプレゼン(英語で!)を行いました。内容は全く学術的なものではなく、高速度カメラを使って野外で昆虫を撮影するノウハウなどを披露しました。私と平井さん以外はほぼ学者ですから、かなり異色の発表だったと思います。
アブラゼミの飛び立つ様子を6mmワイドレンズで撮影しました。(最初のカットは105mmマクロです)。幹から離れるとまず数回の羽ばたきのうちに体の向きを変えようとするのが見えます。そして、幹を背にすると脚も閉じて飛行体制に移るようです。 ワイドレンズで撮影することでその様子がよくわかりました。
ただし、これは脅かして飛び立たせた時の動き。自然な飛び立ちとは違いがあるかも知れません。
【 Chronos 2.1 】スローモーションの世界
下唇の先は2つに分かれますが、その内側には長い剛毛が生えていて、ネットのようにミジンコが捕らえているのが、今回の動画ではよくわかります。
また、のびた下唇をよく見ると、真ん中あたり「く」の字に曲がる内側に、透明な袋状のものが見えます。これはいったい?下唇が高速にのびる仕組みに関係あるものかも知れません。