全体がすっかり雪におおわれて、月山はもう完全に冬の山。
夕日をうけて神々しく輝いています。月山は確かに神様の宿る山です。
▲何気なく撮影していたら、頭上をハクチョウが通過していきました。
あの方角、一体どこに寝ぐらがあるのだろう?
それがわかれば、今日は小さくしか撮れませんでしたが、どこか別にハクチョウのお帰りコースと月山がうまく重なるポイントが見つけられるでしょう。天気もあるしやっぱり難しいかな?
画像検索のメールをいただいて、ちょうどありそうな画像だったので、すぐに送ったのですが、なんと欲しいのはそれではないとのお返事。メールで依頼されたのは「牛の授乳シーン」だったのに、私はそれを「搾乳」と、よりによって漢字の難しい方に間違って読んでしまったのです。これはイカンことです!少しずつ悪くなっている眼だけど、遂にそんな問題を起こすまでに・・・最近、左の乱視でものが見えにくいと感じる事が多くなってきました。
そして突然閃きました。ここはひとつ眼鏡を始めてみよう・・と。
そう思ったら早かったです。午前中のうちに眼科で処方箋を作ってもらって、昼にはお得なメガネ屋さんに注文に。
乱視のある左目は、視力0.3にまで落ちていました。

▲10代の頃は左右共に2.0な時もあったのに・・・
手元が見えにくく、もしや老眼かと覚悟していたのですが、それも乱視の影響だったようです。
そうと決まれば、もう一刻でも早く眼鏡ライフをスタートさせたいけど、眼鏡到着は一週間後とのこと。
楽しみに待つとしましょう♪
▲11㎝×15㎝と小さな本です。背表紙のタイトルはかすれてよく見えません。
随分古そうな本と思いながら開いてみて、いやいや驚きました!
「路傍の昆蟲」という昭和15年(1940年)発行の、なんと昆虫の生態写真集でした。
著者は石澤慈鳥とあります。

▲イボタガのページ。驚いたことに、画像には必ず撮影日が記されています。
そして後半部には全ての種についてしっかりと解説・・・戦前にこんな素晴らしい生態写真本があったとは驚きです。
さらにびっくりしたことに、著者の石澤慈鳥さんは山形県出身、私の大先輩じゃないですか!
農林省で鳥の研究をされていた方だそうで、この本は自宅近くの昆虫たちを撮影したものということです。
東京都内でしょうか?

▲目次の一部。この虫のラインアップは今見てもとっても魅力的です。
昭和10年代、いったいどんなカメラで撮影したものでしょう。
それより、こうした本を作ろうとされた姿勢が、なんと尊く感じられます。
「・・・場所は自分の住んでいる家の周りや集落*付近だけでも充分である。観察は四季を通して行い、各自の集落*付近の昆虫暦を作ってみることも有益である。またカメラを所持する人は人物や風景ばかり撮影していないで、昆虫の生態などにもカメラを向けられるようにおすすめしたい。」(はしがきより)
まるで最近のブログのすすめか何かのようです。
昭和15年という時代に、カメラを持って自然を見つめようと呼びかける方があったとは・・・
路傍の昆虫というタイトルも実に洒落ています。すごくいい感じ・・・すっかりお気に入りとなってしまいました。
以前から自分のブログはタイトルがよくないと言われていて、何かいい言葉を浮かんだら変えたいと思っていましたが、今がその時、そう感じました。今日からブログのタイトルを「ろぼうの虫と」と変えることにしました。
※ろぼうを漢字にしてみたり、「たち」を入れてみたり、少しずつ変えています。
しっくりくるまでは、まだしばらくかかるかもしれません。