色々試してみましたが、しばらく紫外線写真は「Labカラー変換→aチャンネルはずし」で紹介したいと思います。
キャプションはUV画像と簡単に入れて、タイトルの「〜挑戦」もここまでとしましょう。
今日、はじめてセイヨウタンポポを撮影して、そういうことにしました・・・まあ、いつもこうした決心は長くは続かないのですけど。
セイヨウタンポポ定常光
紫外吸収部が黄色く見えています。
注意!虫の目にこのように見えているわけではありません。
ナノハナ紫外線動画のカラー調整は、結局、画像と同じ、Labカラーaチャンネル外しに落ち着きました。
動画ファイルをPhotoshopで処理するのはもちろんそのままでは不可能ですが、1枚1枚の画像に書き出すことで可能になります。大量の画像を処理することになりますが、自動処理をうまく使えばOKです。
試しに、同様の処理を前日のフキの動画にも適用してみました。
このカラーでは、濃い黄色の部分が紫外線をよく吸収していることになります。
植物がこうした花の紫外吸収パターンでハチなどの昆虫にアピールしている様子を見たい!その目的では、この映像はまずまず分かりやすく、それなりに美しく、イイ感じと思います。
ところで・・・
注意!虫の目にこのように見えているわけではありません。
最近、このお断りを忘れていて、どうもいけません。重要な宣言ですから、毎回入れるべきでしょう。
E-PL1の動画機能で、紫外線映像を撮影してみました。後半は、Finalcut ProⅩの「バランスカラー」で自動色補正した映像になっています。
この自動補正、すごく優れているのか、(紫外線フィルターを通した割に)とっても自然な色合いになっています。
この日はフキノトウしか撮影していませんでしたが、ナノハナでテストしたらどんな絵になるのでしょう。
そして、この色補正は写真にも応用できるものでしょうか?
ちょっと意外な展開になってきました。
これは昨日撮影したナノハナの紫外線写真(オリジナル)です。
毎度のことですが、赤かぶりがすごくて、せっかく写った紫外線パターンが見えにくくなっています。
ちなみに通常光での写真は次のとおり。花びらは全体に均一で、上のような模様はまるで見えません。
さて、最初の写真の肉眼で見えない模様ですが、ちょっと薄くてよく見えません。
グレースケール変換してモノクロ化してもこの通りです。
この画像のコントラスト調整をしたところで、期待したような画像にはなりません。
ところが、今日、海野さんとの電話の中で、Photoshopに他にモノクロ化のための「白黒」というメニューがあると教えてもらいました。この「白黒…」私は全く気がついていませんでした。これはかなり有効かも知れません。。。
ありがとうございます!
イメージ>色調補正>白黒… で画像はモノクロに表示されて、次のようなダイアログが表示されます。
この中でレッド系のスライダーを左にずらしていったところ、花の中央部の模様がどんどん濃くなっていきます。
さらにマゼンタ系を右にずらしていったら、全体が明るくなり、次のような画像が得られました。
これはすごいです!
これぞ紫外線写真という感じです。最初からこれくらいはっきりビジュアル化できればいいのですが・・・
先日むりやり編み出した、Labカラーでのaチャンネル除去処理の結果はこうです。
この感じも割と気に入っていますが、なぜこんな風に色がつくのか説明できません。
光と色についての知識が足りないなあ・・・とにかく自分は物理を勉強しなおさなければなりません。
それだけはハッキリしてますw
RGBという色空間はとても身近ですが、Labという色空間はほとんど意識したことがありません。
Lは色の明度、aはマゼンタ〜グリーン軸、bはイエロー〜ブルー軸という3つの要素から構成されるカラーモデルです。今まで利用したこともないのに何故?ではありますが、赤紫かぶりの画像に、なにか意味のある加工を加えたいと試していて、たまたま気まぐれにLabカラーに切り換えました。するとびっくり!
赤に関する要素を消してみたらどうかとaチャンネルを黒く(白でも同じ)塗りつぶしてみたら、なんと、
思いがけず黄色が出て、フクジュソウがこんなことになってしまいました。いや、見た目の色に近いわけですが、驚きました。
離れた所から撮った画像に当てはめてみると、
補色の関係になっているわけですから、素晴らしくよく目立ちます。
面白いとは思いましたが、なんとも危険な感じがします。
ここだけの遊びにしておいたほうが、いいのかも知れません。