Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: 昆虫

  • ナミテントウの飛翔

    バッチリとまった飛翔写真は、やっぱり見ていて気持ちがいい。最近、ずいぶん久しぶりに Stephen Daltonと栗林さんの写真集を見ています。中学生の頃、これは絶対自分には撮れないと思った写真でした。飛んでいる昆虫の、カタチが美しいと感激したのを思い出します。30年以上経って、自分にも近い写真が撮れるようになりましたが、全然やれていないですね。ホント、全然ダメダメですよ。ストロボはうんと安くなったというのに、デジタルでいくら失敗してもいい時代なのに・・・もっとマジメにやらんかい!

    ・・・と発奮して、また少し飛翔写真を撮っています。

    (さらに…)
  • クマスズムシ鳴く 2K240fps / FS700 + SHOGUN INFERNO

    クマスズムシの鳴き声の、不思議な響きの秘密が分かりました。スローで見て聞くと、翅の開く時と閉じる時で二つの違った音が発生しているのがわかります。開く動作は素早く、音もブンと短い音(10倍スロー音の印象)。そして閉じる動作でメインのコーーと長い音を発生させています。右翅のヤスリの歯が左右両方向にひっかりがあって摩擦振動を発生させることが想像できます。

    二つの音が交互に繰り返されていますが、非常な高速な世界の出来事で、私たちの耳には分解できません。

    FS700の2KRAW240fpsをSHOGUN INFERNOで収録。音声はSHOGUN INFERNOのアナログ入力による同録です。10倍スロー映像もリアル音声付きです。

  • マツムシ鳴く 2K240fps / FS700 + SHOGUN INFERNO

    飼育中のマツムシを撮影しました。

    FS700の2KRAW240fpsをSHOGUN INFERNOで収録。音声はSHOGUN INFERNOのアナログ入力による同録です。後半は音声同録の10倍スロー映像です。

  • カンタン鳴く 2K240fps / FS700 + SHOGUN INFERNO

    またちょっとブログの更新が途切れてしまいました・・・久しぶりに動画をYouTubeにアップしました。

    夜のカンタンは灯りに敏感です。何度か撮影を試みましたが失敗の連続でした。秋が深まり昼に鳴くようになって、ようやく満足できる撮影ができました。音声同録のスロー映像です。
    カンタンの声は、ルルル・・・と単調な音の連続に聞こえますが、意外に複雑です。スロー映像を見ると、翅を細かく3回こすって一息入れて次の3回・・・を繰り返しているのがわかります。もちろん、音の方も、3音ずつ区切った一定のリズムの繰り返しです。音データだけでも音声波形で確認できます。通常速度では我々人間には知覚できない世界です。

    スロー映像から、もう一つ興味深い事に気づきました。微妙な変化ですが、翅が葉っぱから離れた瞬間、鳴き声のボリュームが下がるのを感じます。カンタンは鳴く時は必ず、翅を葉っぱなどに接しているのですが、そうすることで葉に振動を伝えて音を増幅しているのではないかと、以前から考えていました。この映像を見て聞いて、やっぱりそうじゃないかと思いを深めました。

  • カヤキリ鳴く 2K240fps / FS700 + SHOGUN INFERNO

    鳴き声もド級な大型のキリギリス、カヤキリの鳴き声の音声波形です。

    ▲一秒間に100回程度と意外に細かく翅をこすり合わせているのが確認できます。

    ハイスピード動画を撮影しました。翅の動きが細かい事は確認できたものの、やはり単調であまり面白いものではありませんでした。

    ▲FS700の2KRAW240fpsをSHOGUN INFERNOで収録。音声はSHOGUN INFERNOのアナログ入力による同録です。

    ところが、また音声波形に戻って、さらに拡大表示してみると思いがけないものが見えてきました。小さな音が手前に必ず1つ入っています。
    これはもしやキリギリスやウマオイの「チョン」音と同質のものでしょうか?

    これはもはや240fps程度のスロー映像では確認できないレベル・・・
    音声波形を精査する方が手間がかからないし、映像より深い情報が得られる場合もありますね。