Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: 昆虫

  • イラガの繭づくり

    もう13年も前になりますが、2010年、イラガの繭づくりを3回に渡って撮影したことがありました。1回目は途中の白い液の排出を取り逃して完全NG、2回目と室内の3回目はよく撮れて10年前にYouTubeにもアップしています。でも、もう一度、当時の映像を見直すと、面白さを十分に引き出せていなかったと思いました。

    80倍速タイムラプスをアップした動画の素材。HDVテープ4本分まわしっぱなしの撮影でオリジナル速度の繭づくりがまるまるあるのですが、10年以上未使用のままです。
    もったいないので再編集!以下に並べていきます。

    北海道大学学術成果コレクション – HUSCAPに1953年の大変素晴らしい論文がありました。必見です!
    https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/17550/1/10_p127-135.pdf

  • ミドリシジミの卵

    夏にミドリシジミの乱舞を撮影したハンノキ林にて、卵を採集してきました。
    また顕微鏡対物レンズ10倍を使って深度合成撮影。

    100枚から深度合成。卵の詳細がしっかり撮れますが、同時に表面のゴミやクモの巣が気になってきます。といってもこれだけ細かく複雑な形状の突起に絡まったゴミはそうそう簡単には取り除けません。下手にさわると卵に傷つけてしまいそうです。
     産みつけられて既に2〜3ヶ月経つ卵ですが孵化は来春4月。まだ半年間は卵です。

  • ルリシジミの卵

    庭の萩にルリシジミが産卵していました。花芽の根本と枝とのすきまに産みつけられた卵を見やすいように開き、真上から超接写・深度合成撮影。

    ルリシジミの卵 OM-D MarkⅢ 顕微鏡対物レンズ10倍+45-175mm 約80枚から深度合成(Zerene Stacker)
  • 10倍対物レンズでの撮影

    Laowaまた気になるレンズを出してきました。Laowa Aurogon FF 10-50X NA0.5 Supermicro APO
    おそらく顕微鏡対物レンズと望遠レンズを組み合わせた方式がベースにあると思いますが、リアのユニットを交換することで10倍、20倍、35倍、50倍と倍率を選べるのは新しい。1500ドルとは今の円安ではとても手を出す気にもなれませんが、モヤモヤ考えていたら、最近の自分の虫の眼レンズの拡大系で深度合成撮影をやってみたくなりました。

    フロントはメーカー不明のLWDタイプの10倍対物レンズ、そしてPanasonicの45-175mmです。ユニオン光学の40倍対物レンズも試してみました。OM-D MarkⅢのフォーカスブラケット最大100枚、深度合成ソフトはZerene Stackerです。

    ジャゴケ
    ツバメシジミの卵
    ツユクサの苞
    ツユクサの苞 これだけ40倍
    モンシロチョウの卵
    ヤマトシジミの卵

    しばらくぶりに超マクロの深度合成をやってみましたが、身近なものに色々発見があって、とっても刺激的です。

  • ヒトスジシマカ蛹化 ボウフラが蛹になる

    たまたま目についたボウフラが蛹化が近そうに見えました。室内に持ち込み改めて見ると確かに近い!過去、何度か写真では撮影していますが、動画ではまだ撮れていません。

    無事、撮影に成功しました。幼虫時代は腹端に呼吸管・・・空気の取入口がありますが、蛹になると胸から突き出す左右一対の呼吸管へと呼吸法を変更します。蛹化のどのタイミングで呼吸の仕組みが切り替わるのか注目しながら見ると面白いでしょう。自分は、なるほどうまく切り替わっているなあと思いました。
    それを思うと、たぶん、抜けた瞬間に背中が上なのが理想なのですが、今回はそうなりませんでした。まあこれもありでしょう。

    最初はカメラ縦位置で撮影しようと準備していましたが、直前で気が変わって横位置に変えました。
    前に写真で撮影した時、脱皮が始まると体を浮かせるように横に伸びたことを思い出したのです。直前の変更は失敗を招くことが多いのですが、今回はあたりでした。