Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: 昆虫

  • ミノウスバ

    家の中、南の窓に面した障子にとまっていました。

    ▲ミノウスバ、雌です。 (さらに…)

  • クマスズムシ

    昨年、9月半ばにクマスズムシの声を求めて新潟まで遠出したことがありました。ところが、あまりにアオマツムシの声が賑やかすぎて、他の虫の声が何も聞こえず悔しい思いをしました。探すにはちょっと早かったようです。

    今はもう夜のアオマツムシはすっかり下火になり、ようやく念願のクマスズムシとも会うことができました。車を路肩にとめてエンジンを切った瞬間に、初めて聞く、でも音声図鑑でよく知った声が聞こえてきました!キラキラした高めの音で、でもボリュームは小さめの実に美しい鳴き声です(Podcastにアップしました)。


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  • マツムシの耳

    コオロギの耳は前脚の脛節にあり。
    子供の頃に図鑑を読みあさった自分には、すっかり常識な「豆知識」だったのですが、実際にこの目で確認したのは最近のことでした。小さくて見えにくいとはいえ、やはり自分の眼で確かめなくてはいけません。脚の内側と外側と両方に耳が開いていることは、そこで始めて気がつきました。

    しかし、実はそれも9年も前の事・・・マツムシの耳を撮影しようとして、すっかり忘れかけていた「発見」をおもいだしました。記憶というものは放っておけば消えてしまうようです。まったく恐ろしいこと。。。


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  • ササキリ

    鶴岡でササキリの声を聞いたことがありません。ですから、どこか南国の匂いのするササキリは、県内にはいないもんだと思いこんでいました。ササキリがいればすぐに分かります。何しろあの声は、小諸時代に時々訪れた安中や高崎で何度も撮影しながら、しっかり耳にたたき込んでいますから・・・

    ところがです。法事で山形の実家を訪れた時、その自信が吹っ飛ぶような状況が待っていました。車から出て、数歩歩いたところで、なんとササキリの声が聞こえるじゃありませんか。声のする方を確かめると、はい、間違いありません。そこで翅を震わせていたのはササキリでした。


    ▲名前のとおりに笹藪で鳴いていた雄。でも笹藪にしかいないわけじゃありません。

    ▲ハギにとまって鳴く雄。この後、くるりと向きを変えて花を食べました。

    昨年、宮城県山元町の海岸近くで思いがけずササキリの声にであって、場所が場所だけに喜んだのですが、実は東北の広範囲に分布しているのではないでしょうか。しかし、何より生まれ育った土地にササキリがいたことを知らずにいたというのは相当にショックです(笑)。鳴く虫を本格的に調べ始めたのが長野に移ってからのこと。それ以前に、関心がなかった自分に聞こえるものも聞こえなかった可能性は高いです。

    更に近所を歩いて、クサヒバリもカネタタキも鳴いていることに気づきました。これらも昔はいなかったはず。みな、アオマツムシのように最近になって移入してきたものと思いたいのですが、でも自信が持てません。子供の頃の記憶など、何かもうあてになりませんわ。。。

    10/1夜、山形の永幡さんと電話したとき、このササキリの話にもなりました。そこでやっぱり、ササキリも最近になって何か庭木や草花(土を含む)と共に一時的に入ってきたものだろうということに落ち着きました。これは全くもって可能性の高いことで、実家の周辺はこの数年で新しい家がどっと増え、すっかり様変わりしています。

    しかし、困ったことに、私は先のショックはよほど大きかったようです。自分の子供の頃の、今より笹藪がもっと深かった時の様子が蘇ってきて(これは事実)、そこにシリシリ・・・と寂しく鳴いているササキリの姿がリアルに浮かんでくる妙な感覚が取れずにいます。

  • キボシカミキリの産卵

    イチジクの根本付近を探すと、幹をかじっている雌を1匹発見しました。


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