Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: 昆虫

  • カマキリモドキの飛び立ち

    YouTubeにアップした動画です。
    キカマキリモドキの飛び立ちを撮影しました。

    ▲高速度カメラE2、オリジナルサイズ512×392pixel、撮影3000fps(前)2000fps(後)・再生24fps

    カマキリモドキはアミメカゲロウ目の昆虫。ウスバカゲロウやクサカゲロウに近いなかまです。
    飛翔時も前後の翅の連結はなく、4枚の翅を使って飛翔します。
    クサカゲロウなどと同様、前の翅が若干先行して働いているのがわかります。

    今回、撮影していて、あれ?と思ったのが、飛び立ちに先行して、まず前翅を立てる動きです。
    4回撮影して、毎回それらしい動きがあることを確認しました。
    コガネムシのような甲虫が、最初に前翅を立てる動きによく似ているように思います。

  • アブラゼミ 翅の動き

    YouTubeにアップしたウルトラスロー動画です。
    アブラゼミを手でつかんだ状態で、はばたきの様子を撮影してみました。

    ▲高速度カメラE2、オリジナルサイズ512×512pixel、撮影1000fps・再生24fps

    いくつか興味深いポイントがあります。

    ・翅の関節・・・静止状態からはばたきに移る動きも、はばたき中の動きも、かなり複雑です。

    ・背板・・・中胸背板と前翅の動きの関係が観察できます。
    背板が大きく凹むとき、前翅が打ち上げ方向に動くのがわかります。

    ・前翅と後翅の連結・・・セミやカメムシは前翅と後翅を連結させ、1枚の大きな翅のように使います。普通は、前翅の最初の打ち下ろしの時に、後翅との連結が働きますが、この映像では、30秒付近からの二度目のはばたきで連結が失敗します。前翅が力強く打ち上げ方向に動くとき、後翅にはまるで動きがありません。一方、打ち下ろし時には微妙に動いているようにも見えます。

  • アゲハ幼虫の臭角

    今日からしばらく高速度カメラE2をお借りしています。
    E2は最大512×512ピクセル、2000fpsで撮影可能。
    HDが普通になった今では少々スペック不足を感じるかも知れませんが、そんなことはありません。
    肉眼では決して見ることができない発見がいっぱい・・・魅力たっぷりなカメラです。

    まずはテストがてら撮影したアゲハの終齢幼虫

    ▲臭角が出る瞬間に注目!
    匂いのもとは臭角がのびる途中に出る液体にあることがわかります。
    臭角にさわっていないのに匂いがついて取れない、そのワケもこの動画を見れば納得ですね。

    ちなみに、この事実は、海野さんの小諸日記で、既に6年前、クロアゲハの映像からのキャプチャとして紹介されています>>>こちら
    あの時は初めて見る様子に心底驚きました。こんなふうになっているとは、まるで予想していませんでしたから。

  • ホソハリカメムシ

    エノコログサの穂についていた小さな虫

    ▲正面から見ると触角がやたら大きく見えて、何の虫か一瞬迷うところです。
    (さらに…)

  • キリギリス

    飼育中のキリギリスはナスやキュウリを喜んで食べてくれますが、野外では普段何を食べているものでしょう?

    再び訪れたキリギリスのポイントで、思いがけず、その一部を見ることができました。
    草が不自然に揺れるなあと思ったら、そこには雌のキリギリスが2匹。

    ▲メヒシバの穂を食べています。
    そのために高さ60〜70㎝ほどの高さまでのぼっていました。

    ▲よほど美味しいようです。若い穂で水気もタップリなんでしょう。

    さて、今日の本命はやはり鳴いている雄の姿をとらえる事です。
    しかし、今日もかなり苦戦。

    ▲ようやく鳴いている姿を撮ることができましたが、これでは全く満足できません。

    効率悪すぎです。。。暑さで頭も沸騰しそうですし、まったく悪い方向に向かっています。
    これはもう、あれです。作戦変更!