Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: 昆虫

  • クロヤマアリの女王

    先日より飼育中のクロヤマアリ。
    女王は順調に卵を産んでいますが、肝心の撮影用のセットがなかなか納得のいくものができずに、今も試行錯誤の最中です。
    これじゃダメだといったんは処分しようと思った人工巣ですが、日を置いてみるとまあまあイイ感じに見えます。
    ただ、これでは安定して飼育しにくい事もわかったりして・・・なかなか難しいものです。

    中央の、ちょっとだけ大きいのが女王です。
    卵はこんな風にかたまりにして働きアリがいつもくわえています。
    ずっと謎が解明しないままですが、卵はどうやってくっつき合っているのでしょう?

    庭のクロヤマアリの巣を掘りまくって飼育していた小学校高学年の頃。
    当時、かなり進んだことをやっていると思っていましたが、何とそれ以来ずっと止まったままです。
    30年ぶりに続きをはじめました。

  • ヒゲナガオトシブミ

    また似たような写真を撮ってしまったなあ・・・

    自宅に戻って古い画像を確認して、ますますそう思いました。
    もっとも前のはキイロヒゲナガでこちらは赤い方のヒゲナガです。
    分類上は同じ種類ですが、すんでいる環境がだいぶ違う印象です。
    食べている葉っぱはガマズミのような植物でしたが、調べてみるとこれで揺籃づくりをするのではなさそうです。
    でも、雄が2匹もいました。

    しっかし、おかしな頭です。胸との接続部分の構造も面白そう。
    ドアップで撮影したら、頭の中を走る白い管まで透けて見えて驚きました。

  • セモンジンガサハムシの眼

    倍率を上げて撮影すると、セモンジンガサハムシの透明シールドに、不思議な丸いパターンがたくさん見えてきます。こんなにボコボコしていては、中からの視認性はあまりよくないのでは?ぴったり体を伏せて外敵の侵入を完全に遮断し、かつ外の様子を見ることができる完璧なシールド、と思いたいのですが、ひょっとしたら全然見えていなかったりするかも知れません。

    しかし、位置を変えながら、いろいろ撮影していくと、ある位置で思いがけずシールド越しに眼が合いました。

    中の複眼が実にクリアーに見えます。こちらから見えるとすると、向こうからもよく見えるのでは?

    ふと、こんな事を考えました。シールドの謎のパターンはレンズのように働き、それにうまく個眼が対応して、実は想像以上によく見えていたりはしないだろうか・・・おそらく、愚にもつかないことですが、そんな思いつきにめずらしく胸が躍りました。

  • クロオオアリ

    クロオオアリの働きアリには、明らかに大きさの違う2つのタイプがあります。
    顔つきもだいぶ違います。まずは大きい方の顔から。

    そしてこちらは小さい方の働きアリの顔です。

    確か同じ倍率で撮影したはずですが、撮った本人も驚くくらい大きさが違います。そして顔つきも。
    両者それぞれの得意なところを発揮させ、そして助け合って暮らしています。

    クロオオアリは5月なかばには結婚飛行が始まります。
    まだ巣穴を開いて間もないところですが、羽アリが顔を出しはじめるのももうすぐです。

  • セモンジンガサハムシ

    あら、どうしたんだろw

    サクラの花の中にセモンジンガサハムシが2匹もおさまってます。花びらも食べるんでしょうか。

    若葉の裏を見てまわると、随分たくさんとまっています。すでに交尾中のものもいました。

    ムラサキシキブにはイチモンジカメノコハムシも。

    役者が揃ってきました。