Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: 昆虫

  • ヤマシロヒメヨコバイ

    雪に押しつぶされていた庭のヤツデがそろそろ息を吹き返してきました。
    伊丹ではヤツデの葉裏に印象的なクロスジホソサジヨコバイを見ましたが、鶴岡では何もいないよな・・・と思いながらも念のためめくってみると、あれ?何かとまっています。クロスジ・・・よりも更に小さなヨコバイ。

    ヤマシロヒメヨコバイ。体長3mmほど。

    ずっとここで越冬していたものか、今のこの姿からは判別できません。

  • ヤマトクサカゲロウ

    日中、茶の間に1匹のクサカゲロウが現れました。茶箪笥の裏とか天井付近ででも越冬していたのでしょうか。
    ひらひら降りてきて障子の雪見窓にとまりました。

    あらためてその正体を調べてみて驚きました。

    どうやらこれはヤマトクサカゲロウの越冬型。通常は緑色のヤマトクサカゲロウが、越冬時はこんな風に黄色というか、肌色というか、全く印象の違う姿になっているのだそうです。今までこんなクサカゲロウを何度となく見ていましたが、別種かと思っていました。種類数が多くて同定の難しいクサカゲロウですが、越冬時に色変化があるのはヤマトクサカゲロウだけとのことです。

  • 謎のサシガメ幼虫

    エノキの根元の落ち葉をめくっていて、変わったカメムシの幼虫を見つけました。

    だいぶ前にも、同じエノキの根元で、この幼虫を見つけています>>>こちら

    サシガメそれともマキバサシガメ?体形から、肉食のカメムシの幼虫に違いないと思いますが、さて何でしょう?
    大きさは5mmほどで細かい所がよく見えません。白い粉がふいたような、または細かい白い毛がはえたような表面の感じが気になります。

    倍率を上げればはっきりするかと思ったのですが、ますます謎めいた感じに見えただけでした。
    粉でも、毛でもなさそうです。いったいなんでしょう?
    ロウ物質をつけているようにも、カビを植えつけているかのようにも見えます。
    何枚か撮影して、拡大して正体を見極めようと思ったのですが、やはり見た目だけでは分かりませんでした。

    ひとまずケースに落ち葉ごと入れて持ち帰りました。
    うまく飼育できるか怪しいものですが、正体を見届けようとするなら、このまま生育を見続けるのが一番なはずですから。

  • 雪上のユスリカ

    まさか雪がそんなに積もっているとは思わず、宮城県遠征を決行してしまいました。
    日中は晴れるというから、きっと見る見るとけるだろうと期待したのですが甘かった!

    何しろ一番の目的は地表のナナホシテントウ探しだったりするものですから、これではわざわざ遠出した意味がありません。早々にあきらめて移動。お昼はホッキ丼を食べ、イチゴも買い、ひとまずサブの目標だけは達成しました。。。

    それでも収穫ゼロもいやだなと、ふと寄った公園。そこでは、雪の上に交尾中のユスリカがいくつもとまっておりました。

    一見つまらない虫ですが、私の場合、そうでもありません。子供の頃、今日のように雪の上にたくさんユスリカが出たときに、「これはユキムシだ。これが出るともう春が近いということだ」と、誰か大人に教えてもらった記憶があります。雪虫と呼ばれる虫は様々ですが、その時以来、私にとっては、この一見ツマラナイ小さなユスリカが雪虫です。この「春の使者」というところが嬉しい。

    そしてこの時期の大雪もまた、春の名物。
    そう、春は近い!

  • ウロコアリ

    石をひっくりかえしたら、裏側にとっても小さなアリが10匹ほど固まっていました。

    肉眼ではよく分からないサイズなので、とりあえずカメラで覗いてみたところ、写真でしか見たことがなかったウロコアリで驚きました。体長2mmくらい。アズマオオズアリの小さい働きアリより、更に小さく、これでは今までもチャンスがあっても見落としていただろうと思います。

    頭の形も風変わりですが、大アゴがまたアリらしくないかっこよさ。

    トビムシを狩るそうですが、跳躍器で暴れ回る連中を、この大アゴでがっちり摑んで離さないというわけか・・・複眼の位置もかなり変わっていますし、今さらですがファンになりそうです。