Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: 昆虫

  • クマバチ

    山のふもとの公園で、サクラが満開をむかえていました。
    そこにたくさん訪れていたのがクマバチ。

    もちろん花の蜜をなめにも来ているのですが、それより目立っているのが
    ホバリングしながらテリトリー争いをする雄の姿と羽音でした。
    花の近くにテリトリーを張って、雌がくるのを待っているのです。

    吸蜜する雌に近づく雄。10秒ほど、雌のそばでホバリングしていました。

    このまま交尾に至るのを期待したのですが、そうはなりませんでした。しつこく迫るわけでもなく、意外にも雄は紳士的?そうかと思えば、バリバリ音をたてて2匹または3匹以上でもつれながら地面に落下し、そのまま別れるのも何度か目にしました。

     

  • クロヤマアリ

    土くれをくわえて次々に巣から出てくるクロヤマアリ。
    動きが速すぎて、アップでの撮影はかなり難しいところですが、チャンスがたくさんありますから、失敗を重ねながら次第に動きに慣れてくるとピントの合う写真も増えてきます。でも、これがフィルムの時代には夢の中でだけ実現できる世界でした。そんな贅沢なこと、なかなかできません。写真を撮りはじめたばかりの中学生の頃の自分には、確か1〜2ヶ月に36枚撮り一本のペースで撮っていたのですから、なおのこと。自分は小さい頃からアリが好きだったので、当然色々試そうとしましたが、ピントがあえば嬉しい程度にしか撮影できませんでした。

    いい時代になったのだから、昔の夢を存分に・・・そうです。やりましょう!

    これは一部トリミングの画像です。額の単眼もハッキリとわかります。

    クロオオアリなどオオアリの働きアリには単眼がありません。

    トリミングついでにもう一枚、こちらは更に大幅なトリミングで、3倍で撮影した画像の約1/9の画面です。
    胸が前胸・中胸・後胸からなり、それぞれから脚が出ているのがよくわかります。また、後胸には気門が確認できます。

    とても気になったのは、白矢印で示した中胸と後胸の境付近。左右に丸く飛びだしたものが見えます。
    これはいったい何でしょう? 最初は気門かと思いましたが、どうも違うものに見えます。

    5倍超えの超マクロで撮影すれば、更に色々見えてくるのでしょうけど、クロヤマアリを大人しくさせないと、ちょっと撮影できそうにありません。さて、どうしようか・・・

  • ニッポンヒゲナガハナバチ

    ヒメオドリコソウに次々に訪れるヒゲナガハナバチ。動作が素速いので、離れた場所から150mmマクロで撮影しました。今日の結果をまじまじとながめて、またあらためてOM-Dは高感度に強いカメラと思いました。私の感覚では、感度800常用で全く問題なしです。

    カキドオシやスミレにも来ていましたが、どうやらヒメオドリコソウが大のお気に入りのようです。
    多くが、頭にヒメオドリコソウのオレンジ色の花粉を大量につけていました。

    シャッター速度1/1250秒での撮影で、まずまず翅の動きがとまりました。
    はばたきの最初の段階だったのがよかったのでしょう。

  • トビイロシワアリ

    クロヤマアリと比べればトビイロシワアリはゆったりとした動きではるかに撮影しやすい。そこで、先日は5倍〜8倍で撮影してみたものの、あまりの成功率の低さと、ピントが浅すぎて大して面白くない結果にがっかりしておりました。
    今日はまた室内での作業の合間に、庭に出て今度はMP65mmで3〜4倍で覗いてみたのですが、これが何と楽にバシバシ決まることか、すっかり楽しくなって、あっという間に8GB撮りきってしまいました。

    過ぎたるは猶・・・いやまったくです。道具もそれぞれにあった選び方をしないとね。

    そこでまたあらためて感心するのが、このアリの大アゴの形です。アリは、道具を持ち替えることはできるわけもありませんから、大アゴだけでどんな仕事もこなします。大きな石もがっちりホールドして落としませんし、小さな土くれはいくつかまとめて運びます。

    うっかり巣の入り口付近に手を置いてしまったらしく、気がつくとピリピリ痛みます。見るとたった1匹で私に挑もうというのか、手の甲にがっちり噛みついているのがおりました。3mm以下の小さなアリによくもまあこんな力があるものだ、と感心します。蟻酸を合わせての攻撃だから、ということもあるでしょうけど、アリが噛むのをやめると傷みも消えますから、やっぱり噛む力も相当なものです。

    ミミズの死骸を細かく切り刻むのだって、この大アゴだけでやってのけます。

  • ルリシジミ

    大学生の頃に買ったんだったか、古いタムロン90mmマクロがずっと眠ったままでした。
    マウント交換して様々なメーカーのボディにつけられるタイプのもので、1/2倍までしかない、専用接写リングが用意されているものです。最近m43マウントを入手し、現場復帰してもらおうと企みました。

    レンズをつけて散策中、うまい具合に交尾中のルリシジミと遭遇。モデルさんになってもらいました。

    実を言うと、OM-D付属の12-50mmのマクロ機能は、ギフチョウを撮ったあたりから、バックのボケあじがやや難アリと感じ始めました。こうして90mmを使ってみると、背景はきもちよくボケて、解像力も良さそうです。軽すぎるOM-Dもちょうどいい重さになりました。ただし、惜しいかな、コントラスト不足で黒が締まりません。

    レンズ内部をすかして見ると、どうもうすく汚れがあるらしく、クリア感が足りません。
    原因はこのあたりにありそうです。う〜んどうしようかw