Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: 昆虫

  • クロスジホソサジヨコバイ

    昆陽池公園で見つけたクロスジホソサジヨコバイ。
    以前に東京で見た時はマクロが撮れる機材を持っていなかったので、残念な思いをしました。


    「マエムキダマシ」と名づけたのは糸崎さん? その遊び心、楽しくなりますね。。。
    前翅の先の方、つまりお尻の方にはっきりとした目玉模様があります。

    腹端の赤も、こちらに天敵の意識を集中される効果があるのでしょうか

    本当の頭側もアップ

    先日カメラを替えたことで、野外での超マクロも以前よりやりやすくなりました。
    といっても生きている虫では難しいことも多い。実践は今回が初めてで、厳しさもよくわかりました。
    数をこなして腕を磨こうと思います。

    幼虫もいました

    この虫、鶴岡では見つけたことがありませんが、他の東北の地ではどうなのでしょう。
    もし雪がダメなら仙台あたりでは見られないものか、気になるところです。

  • クサカゲロウの一種

    ヤツデの葉裏に越冬中のクサカゲロウを見つけました。

    これは複眼が綺麗そう。。。

    アップで1つ。2枚の画像を深度合成

    もう一つ。こちらは3枚から深度合成

    振動やストロボ光に驚いたのでしょう。
    触角を大きく揺らしてくれて、何枚も候補撮影したのに、深度合成に使える組み合わせは稼げませんでした。
    ただし、2枚とか3枚の合成でも、かなり有効であることを、確かめることができたのはよかった。

  • 超マクロ用カメラをチェンジ

    これまでE-520で撮影していましたが、今日からE-PL1に切り換えます。
    今まで何故試そうとしなかったのかと思いますが、超マクロの超まっ暗なファインダー像に、E-PL1の方が圧倒的にフォーカスしやすいことに、ようやくようやく気づきました。愚かでした。。。

    メニューをさわっていた時のことです。気になる項目を発見しました。
    LVブースト

    ONにしてびっくりです。超マックロだったファインダー像がパッと明るくなりました。
    これはスゴイ!今までの苦行のような撮影は何だったんだ〜。
    もしかしてLVがこの世に出てから、ずっと実装されていた機能だったのでしょうか?
    だとしたら、ますます恥ですが、まあ気づいてよかったとしましょう。

    (後に、E-520にもしっかりLVブーストがある事に気づきました。。。トホホ)

    これは先日鮭川村で採集したオオミドリシジミの卵

    撮影後に、何だかいつもより倍率が下がったように感じました。
    もっともなこと。フォーサーズと比べてマイクロフォーサーズではフランジバックが短くなるのですから当然です。
    フォーサーズ38.67mmに対して、マイクロフォーサーズ19.3mmとのこと。
    20mmの中間リングを追加すればOKです。

  • モルフォの鱗粉

    前日より鮭川村に。これから始まることに胸が躍ります。。。
    永幡さんとも随分久しぶりに会いました。夜に虫の声を聞きに行ったとき以来?

    標本箱を手にプレゼンされる彼の話にいつもながら流石だなあと感心しておりましたが、途中から標本箱の中身に雑念がむくむくと生まれておりました。そこに並んでいたのは10種ほどのモルフォです。
    モルフォの鱗粉!超マクロ撮影にはうってつけの題材です。
    休憩時間にお願いして撮影させてもらいました。

    レテノール・モルフォです。

    流石に美しい。まるで屋根瓦のように整然と並んでいます。

    角度を変えるとこうなります。鱗粉自体には色素がありません。
    美しい青は構造色で、鱗粉の表面に刻まれたミクロの溝が青の光だけを反射します。
    (↑かなり簡単に書きました。もっと複雑な仕組みです)

    横幅2mmの世界ではその微細構造はまるでうかがうことができません。
    もっとうんとミクロな世界です。

    ただ、鱗粉のはがれている辺りに面白い発見がありました。

    ギリギリ鱗粉のソケットが見えます。下はその部分拡大

    ソケットとは別に、乳白な感じの楕円形の物体が鱗粉の両肩を押さえているように見えます。

  • 繭の模様

    イラガの繭の模様をアップで撮影して気づきました。

    黒い模様は黒い糸の集まりなこと。
    濃い黒の部分より、黒がかすれたようになったところを見るとよくわかります。

    となると、幼虫は黒くなる糸と白くなる糸を使い分けて模様を作っているのではないでしょうか。
    そして大方決まったところで、白く泡を吹く液体を出して、模様を浮かび上がらせている・・・
    そう思えてなりません。
    あの模様は、偶然できるものではなく、幼虫がこう作ろうと考えて作ったもの・・・何だか楽しくなります。
    ただし・・・・想像ばかりではいけません。もう少し詳しく調べてみたいと思います。

    以前にYouTubeに載せたイラガのマユ作りの映像を、また再び紹介しましょう。