Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: 昆虫

  • ササキリ

    宮城県南部の津波被災地にて

    ずいぶん間を空けてしまったものだから、秋に多い直翅類がどれだけ生き残っていたか、
    ちゃんと見ることができなかったのが残念です。

    それでもこの日は天気がよく、色々と成果がありました。

    ↓オナガササキリの雄。草の実を食べながら鳴いていました。

     

    ↓こちら、一見して、見たことのない虫と思いました。
    この翅と後脚の色合い・・・ホシササキリの雄ではないかと思います。
    残念ながら、それらしき鳴き声を確認することはできませんでした。

    ↓ハネナガヒシバッタ

    ↓そして表題のササキリです。
    日没近くになって、ちょっと気まぐれに歩いたことのない方に入ったところ、多数鳴いている場所がありました。
    海岸から200mほどの場所です。笹藪が残っていました。

    日没までジリジリ・・・と鳴いていました。

     

    日中はボランティアで、常磐線近くのお宅で作業しました。
    作業中は写真は撮れませんが、様々な虫をみました。

    ショウリョウバッタ、トノサマバッタ、クルマバッタモドキ、イボバッタ
    ギンヤンマ、アキアカネ?
    モンシロチョウ、キチョウ、キタテハ

     

  • 水辺のトンボ

    宮城県南部の津波被災地にて

    このハス池は、すぐ側で田んぼと畑をやっているオジさんがこしらえたものと知りました。
    先月、同じように朝から付近を歩いているときに、そのご本人に話しかけてもらって、さまざまなお話を聞きました。
    今日もお会いできるかと思ったのですが、残念ながらいらっしゃらなかった。。。

    朝と夕方に見てまわるだけでは、だいぶ冷え込んできたこの季節、実りは少ないと思います。
    それでも色々見ることができました。

     
    朝の水辺に見つけたアオイトトンボのつがいとアオモンイトトンボ。
    つがいの方はつながったまま夜を明かしたのでしょう。

     
    こちらはたぶん、両方ともアジアイトトンボ。

     
    ところどころ、アメンボの群れも見かけます。

    ↑のアメンボの群れていた水たまりで、水中を泳ぐ小さな昆虫を多数発見!
    チビミズムシのようです。コミズムシより太め、体長2〜3mmほど。

     

    それにしてもオジさんの畑はますます見事なことになっていました。
    かつての田んぼはすっかり砂に埋もれてしまいましたが、小さなスペースで始めたという田んぼにしっかり
    黄金の稲穂が垂れていました。
    はじめたころには塩分濃度のことをいわれたそうですが、最初に苗から新しい葉が出てきた時から大丈夫だと確信されたそうです。

     

  • トビケラsp. 孵化直後の幼虫

    自宅に持ち帰ったトビケラの卵を写真&ビデオ撮影。
    当初はモリアオガエルのように、ゼリー物質からしずくと共に落下して池に入るのかと予想していましたが、そうではありませんでした。

    ↑右側に抜け出した1匹の姿が見えます。

     
    幼虫は、ゼリー物質の側面からはい出してきました。そして、適当な場所から自ら飛び降りていきました。

    たぶんエラ呼吸なんだと思いますが、体が乾いちゃったらマズイだろうと心配になるくらいよく歩きます。
    落下しても水に入れるとは限らないのでしょう。

    ただし、この撮影は室内ゆえ、テーブルの上を歩きまわっているという図は撮りませんでした。

  • トビケラの一種(幼虫)

    生命の神秘。。。

    使い古された言葉でやや陳腐な響きすらありますが、昆虫たちの不思議な生態にふれていると、しょっちゅう頭に浮かびます。

    たまたま訪れた池の畔に見つけたトビケラの卵塊に、孵化直後の幼虫たちの姿がありました。動きは少なく、まるで生きている感じがしません。

    トビケラの幼虫は、様々な形態で水中生活をしていますが、写真の幼虫はまるでミノムシのようなタイプ。枯れ葉もしくは枯れ枝をつづった巣を作り、半身だけ出して水中を歩きまわります。

    ところが、卵はどうしたわけか水上に産みつけられます。見つけた卵塊は、水にかかるように生えたエゴノキの葉についておりました。

    ゼリー状の物質におおわれた卵は、数週間で孵化。幼虫はしばらくするとゼリー物質から抜け出し、水上生活に入ります。写真の幼虫たちは、じっと休みながら、その時を待っているところです。

    なんと不思議な姿でしょう。神々しくさえ感じられます。生きる形って本当に様々。生命の神秘。。。この楽しさ、子供の頃にはなかった感覚です。

    写真を撮りながら、幼虫はこの後どうやって水に入るのだろうと思いました。早ければすぐにも動きがあるでしょう。
    いい機会です。。。そっと家に持ち帰って観察することにしました。

    孵化前の卵もまだいくつもあります。
     

    孵化は近いようで、どれも小さな眼が見えていました。

  • コカマキリ

    この様子を見て、はて昨年産卵を撮ったのはいつだったかと心配になりました。
    急に冬を意識してしまったからです。月山も白くなってしまったし、
    今シーズン、野外でこうして虫たちを撮影できる時間はどれくらい残っているのか。。。

    昨年のコカマキリの産卵は11月1日でした。