天気がよく、ススキの原っぱの中を走る道には、たくさんのトノサマバッタが出てきていました。
雌雄のカップルも多く、写真に撮りやすそうかなと近づいてみましたが、よく見ると、雌は多くがお腹を地中にさしこんで産卵中。
交尾できるわけでもないのに、雄は雌におんぶしているのでした。
オンブバッタという、雄がとにかく雌に乗っかるのが好きな種類がいますが、今日のトノサマバッタは、まるでそんな感じ。
彼らはよくこちらの動きを見ています。
こちらに隙があると、その間にどんどん遠くに移動しようとします。
そして特に雄がアクティブな感じです。
座ってじっと見てると、あちらからもこちらからもポンと飛びたって、遠ざかっていきます。
翅を使って飛ぶ様子は、オンブバッタとは明らかに違います。
いる場所にいけば、見逃すことはなさそうな、特徴的な昆虫と思いました。
おまけに、葉に止まっても、向こう側の見えない方に回り込んで、
楽には撮らせてくれない。そんなショウリョウバッタモドキでした。
左の写真は雌。
雌は低いところでじっとしていることが多いようで、これもまた見つけにくかったです。
下二枚は雄。背中を向けられていると、より見つけにくくなります。
秋田県側の鳥海山のふもとに、ショウリョウバッタモドキを見にいきました。
以前にも何度か訪れた事のある場所なのですが、いつもタイミングが悪く、まともに撮影できていません。
先週くらいからだいぶ涼しくなってきました。
晴れてはいても長袖シャツをまくっていてちょうどいいくらい。
ちょっと出遅れた感じがしますが、まだ今のうちに気がついてよかったようです。
道沿いの草にちょっと踏み込むと、すぐに何匹か飛び出しました。
ススキの原っぱが延々広がっている、そんな場所です。
ショウリョウバッタ、カヤコオロギのまともな写真がやっと撮れてホッとしておりますと、目に入ったアオイトトンボが何だか気になります。
一応撮影して後で調べてみると、やっぱり・・・コバネアオイトトンボでした。
この場所、ちょっと不思議です。あまり見たことのない虫が次々に現れます。
もう1つ、これまで写真に撮ったことのないコバネササキリがいました。
この虫、鳴き声が相当に小さいようです。
実は、翅をこすっている様子をファインダーで確認しながら、音が聞こえていませんでした。
もしや高い音が多くて自分の耳が捉えられないのでは?と焦ります。
これまでもそばにいながら気づいていなかっただけかも知れません。