ルリボシカミキリのいた貯木場には、ヨツスジハナカミキリも産卵に来ていました。

GX-200では小さくしか撮れなかった飛翔シーン。
アカハナカミキリもそうですが、バンザイスタイルでない、後ろ手な感じの姿勢が面白いです。
雄は異常に長い触角が特徴で、それゆえこの名前があります。
きっと雄もここにやってきているはず。
これから注意して見ていきたいと思います。
タマムシを実はいくつかモデルさんに連れ帰ろうと企んでいたワタクシ。
このまま手ぶらでは帰れないと、柏崎に残り、25日は朝から動くことにしました。
午前中はしばらく天気が悪く、これじゃタマムシも動かないと少々くさっていたのですが、たくさんのハチの羽音が耳に入ってきて急きょ別モードに切り換えです。
羽音は公園の砂場から聞こえてきました。あまり遊ぶ子供もいないらしく草ぼうぼうな砂場。
そこに群れていたのがハナダカバチです。
実は私はハナダカバチとまともに向き合った経験がありません。
でも、昆虫の映像を子供の頃からテレビで見まくっていた私は、すぐにそうとわかりました。
なるほどこれか、これがハナダカバチか・・・
山形でも単体なら写真に撮ったことはあります。でも、ここで見るようなコロニーができていたわけじゃありません。今日見るこれこそ、ハナダカバチと思いました。
たくさんブンブン飛んでいるのは、ほとんど雄のようで、たまに獲物を運んで帰ってくる雌に、わっと近づいて行くのが見られました。
なので、広く見ていると獲物を持った雌が来たことが、そんな動きからもわかります。
ただし、獲物を運ぶ込むのが実に早い!早いヤツは、ハキリバチのようにすっと入っていきます。
仕方がないので巣穴に入る前にちょいと脅かし時間稼ぎをする作戦に出ましたが、間に合わない事の方が多かったです。
獲物は、オオハナアブ、キンバエ、それとヤマトアブらしき大きなアブをかかえてくるのも何度か見ました。
まずビデオを撮影することにしたため、写真は少なめ。
後で確認したら、こんなに少なかったかと焦ってしまいました。
タマムシを採集する目的を果たし、山形に帰る時間も考えなければならないので仕方がありませんでした。。。
庄内とはだいぶ違って、柏崎には見るものがたくさんあります。
以前より色々ご縁のある土地ですが、これからもお世話になります!
動画追加 8月31日
前日から、田中博さんの写真展オープニングに合わせて、柏崎へ。
24日は午後から田中さん、海野さんの講演会があり、午前中は、海野さんと新潟の中矢さんと3人でタマムシ探しに歩きまわりました。
山形では大珍品なタマムシですが、ここでは割と普通に見られるとのこと。
季節もいいはずで、博物館の佐藤さんにアドバイスをいただきながら、いかにもいそうなサクラ、エノキの大木を見てまわりました。
最初は曇りがちでしたが、そのうち日差しが強くなって汗ばんできました。
でも、人が暑さで参っちゃうくらいな天気の方が、タマムシ探しには好都合です。
我々の期待も高まってきたところで、ようやく1匹目を確認。
その後、何カ所かでサクラやエノキの梢を飛ぶタマムシを見ることができました。
夏に機械いじりしている場合ではないと思いながら、室内にこもって、アルミ板を切ったり、ねじ穴を開けたり、ハンダ付けしたりの作業をしておりました。
高速度ビデオ映像の撮影をしながら、ずっと気になっていたのは、しばらく足踏み状態が続いている高速ストロボによる瞬間撮影。
これこそ自分にとっては急務なのですが、そのためには準備が必要でした。
ようやく目標の形が整って、撮影できそうな体勢が整ったところです。
センサーを働かせて自動シャッターを作動させるまでは、3年前でもできていましたが、1枚撮影して次の撮影に移るのがとても大変でした。
改良点は、撮影セットのシステム化です。センサー、ストロボの支持具を私なりの経験から作ってみました。
こんなことが、結構重要なことと思っています。
だいぶトリミングしないと使えない画像が多いのですが、以前より確かに効率が良くなってきたと思います。
上はシロテンハナムグリ、左はセマダラコガネ。
宮城県の津波被害が甚大だった地域への不定期訪問も、4月末よりこれで5回目。
今日も早朝に1時間、(日中は災害ボランティア活動に参加)、夕方2時間少々、生きものたちの様子を見てきました。
4月に最初に訪れた時は、水路沿いのアシの芽吹きに驚きながらも、正直、しばらくは緑の復活は期待できないと思いました。まして生きものたちの復活など、数年かかるのではとも。
とんでもありませんでした。
今回もヒヌマイトトンボを探す過程で、たくましい生きものたちの姿を見ることができました。
まだまだ幼体ですがナガコガネグモがいくつか見られました。
コガネグモがいてもよさそうですが、こちらは一匹も見ませんでした。
前者は卵のうで越冬ですが、後者は幼体で越冬です。
その差が出たのでしょうか。
他所から移動してきたことも考えられます。
クモはごく小さな幼体の頃、まるで凧のように糸を風に乗せ、長距離を飛ぶことができます。もしかしたら、津波の被害のなかった土地から移動してきたものかも知れません。

カマキリは2週間でだいぶ大きくなっていました。
アシ原の下にたまったヘドロのあたりには、おびただしい数の小さなハエがいますし、アシに着くアブラムシも相変わらずスゴイ!
最近は、イナゴやササキリの幼虫も増えてきたようです。
食べるものにはまったく困らないでしょう。

先日幼虫を撮影したヒメギスは、すでに成虫が鳴き始めています。
姿は見せませんでしたが、鳴き声で存在がわかるのでありがたいです。
間もなく、ササキリのなかまも加わるでしょう。
終齢幼虫と思われる、翅芽の大きく成長した幼虫が数多く見られました。
すぐに葉裏にまわりこんで隠れてしまうので、うまく写真に残せませんでしたが
1枚だけ。。。
テントウムシは相変わらずのすごい数。クサカゲロウやヒラタアブの幼虫も同様です。
捕食者が増えて、少しアブラムシの勢いが減ったようにも感じました。
それにしても、緑が増えてきました。
思いがけず元気な姿を見せてくれる小さな植物たちに、野生種・園芸種 関係なく、感激しました。