Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: 昆虫

  • エゴツルクビオトシブミ

    自分が子供の頃に見ていた図鑑では、確かに「ハギツルクビオトシブミ」だった虫です。
    いつのまにエゴツルクビオトシブミに変わっていたのでしょう。
    ハギを巻かないのに、ハギツルクビ〜なんておかしい・・・と、正しく修正がされたということなのでしょうけど、
    そうなると、もともとが何故ハギ〜などと名づけられたかが気になります。

    今、エゴノキはつぼみが膨らんできたところ。
    エゴツルクビオトシブミは、この頃にまず揺籃づくりの一回目のシーズンがありますが、6月の末頃にもう一度、揺籃づくりをしているのを見ます。

    この虫の気になる行動が、右のポーズ。

    雄も雌もやっているようですが、葉上や葉裏にとまって、「気をつけ」でもしているような、ピンと緊張したポーズで静止しています。

    私が近づいてきたから、こんなポーズをとっているんでしょうか?
    でも離れたところから、この姿勢をとっているのを確認してもいます。

    まっ黒でよく目立つ甲虫ですし、擬態ポーズというわけはないでしょうし・・・わかりません!

    ヒゲナガオトシブミもこんな習性があったように思います。
    こちらも間もなくシーズンスタート。
    よく見ておきましょう。

  • アカタマゾウムシの幼虫?

    何だか妙なヤツらが、モクセイ科の植物の葉を食べ荒らしておりました。

    大小様々いますが、大きいものは1cm弱といったところ。
    体色は鮮やかな黄色。
    表面は透明な液体におおわれていて、 ぬらぬら〜と光っています。
    まっ黒な頭がありますが、脚がどうなっているのかよくわかりません。

    脚は・・・ないのでしょうか?
    う〜ん、私の苦手なタイプの昆虫です。
    糞もべたべた葉上に残したままで、だらしないヤツら。。。

    でも、以前より何度となく見ている虫で、正体はわからないままです。
    写真で持ち帰って、1つ調べてみようと思いました。

    最初はハムシの幼虫かと思ってネット検索を続けていましたが、どうもひっかかってきません。脚がないんだからゾウムシはどうだろう・・・と調べはじめたところ、すぐに「アカタマゾウムシ」のとってもよく似た幼虫の画像がひっかかってきました。

    食樹はヤチダモとあります。うん、どうやらこれらしい。
    少なくとも、これに近縁のゾウムシと見て間違いないでしょう。

    脚の構造はイラガの幼虫なんかに近い感じです。
    アップ画像を見続けているうちに、何かに似ているなあ・・・と思いはじめました。

    「何か」って何だろう?
    しばらく考えていましたが、やっと思いあたりました。

    モモ缶です。缶詰の黄桃です。
    何とも悪い事を思いついてしまいました。。。

  • ヒゲナガハナバチ

    谷間の広場にたくさん群れていました。

    群れているのは雄。
    時々やってくる(?)雌がいると、わっと寄っていって運のいい一匹が交尾にいたります。

    ライティングが今一つで、非常に残念だった1枚。
    その後一時間ほど粘りましたが、二度とチャンスは訪れませんでした。

    雄たちの飛翔を無謀にもGX200で狙ったところ、1枚だけ、イイ感じに撮れていました。
    50枚中の1枚。。。

  • レンゲ畑

    宮城県内を走行中、視界の隅にピンクの花がチラッと見えました。あの色は・・・・
    気になって戻って見ると、確かにそれは懐かしいレンゲの花の色でした。
    小諸にいる頃は、上田や丸子、佐久で時々見かけては、撮影に入らせてもらったものです。おとなり群馬県の安中にもありました。でも、山形ではまだレンゲを見ていません。

    宮城県内にはよくあるんでしょうか。
    すごく久しぶりで、それだけで嬉しくなってしまいました。

    夕方でしたので、ミツバチはもういないかなあと思いながら、
    ちょっとお邪魔させてもらいました。

     

    結構、広いレンゲ畑ですが、所々に、黄色いハチの姿が見えます。
    ニホンミツバチもセイヨウミツバチも、一ヶ所あぜ道に座っていれば、近い所にもやってきてくれました。
    数は多いようです。

    自分の近くにもレンゲ畑が欲しいなあと思いました。
    小諸で海野さんがやっていたように、自分の庭の一角やプランター1つあるだけ でもいいでしょう。

    今年はもう遅いですが、来年は是非やってみたいと思います。

  • ホシアシブトハバチ

    鮮やかなオレンジ色のハバチが、エノキの若芽の周りを飛んでいました。小型のマルハナバチくらいの大きさがあって、おまけに黄色と黒の模様はアシナガバチなどを連想させます。
    ハバチとわからなかったら、刺されるんじゃないかと身を引いてしまうでしょう。

    このハバチの名はホシアシブトハバチ。幼虫はエノキの葉を食べて育ちます。まだ半分くらいしか開いていない若葉を見つけて産卵にやってきたようです。

    そのまま見ていますと、すぐに若芽にとまってじっと動かなくなりました。風が強いので大きく揺られてよくわからないのですが、お腹を葉柄あたりにくっつけて、何だか小刻みにふるえているようです。
    バラの枝に産卵するチュウレンジバチのように、刀のような産卵管で傷をつけているのでしょう。卵は植物の組織内に産卵されます。

    アップで撮影した写真には、産卵管らしきものも見えています。

    一度産卵を始めると、5分くらいとまったまま。まとめていくつか産卵しているようです。

    幼虫はイモムシ型で、粉をふいたようなまっ白な体色。くるっと丸まったようなとまり方で、少々気味の悪い幼虫です。半月くらい後に訪れたら、幼虫も撮影できるでしょうか。