Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: 昆虫

  • オトシブミに寄生する輩

    サワグルミの葉をまくナミオトシブミ。
    そこに五月蠅い連中が、チョロチョロ走り回っていました。

    オトシブミの小さな卵に寄生しようという、寄生バエの一種と思われます。
    小さい個体が翅を横に広げて 大きい方にディスプレイしているようでした。
    同じ種類の雄と雌かも知れません。

  • タケウチトゲアワフキ

    幼虫の巣を確認してから10日。
    自宅から30km離れたこの場所に通うこと3度目にして、ようやく成虫の発生を確認しました。
    初めて見る虫に「うわっ、いた!」と、まるで子供のような自分でした。

    最初はせっかく見つけたのに逃げられたらイヤだと、離れたところから恐る恐る撮っていましたが、
    次第にそれほど敏感な虫ではないことが分かってきました。
    長いトゲ状の突起は小楯板の一部であることも、しっかり確認できました。

    こちらはちょっと面白い写真です。

    羽化直後のようです。
    巣からまず幼虫が出て、そこで皮を脱いだ様子が見えてきます。

    複眼はグレーで完全ではないようです。
    まだボンヤリとしか見えていないんじゃないでしょうか。

     

     

    かがくナビ「今週の自然だより」にも記事を書いています。
    ぜひこちらもご覧下さい。

     

  • マグソクワガタ

    そうか、こんなやつだったか。。。

    昨年はいくらか意識してまわっていながら、全然見られなかったマグソクワガタです。気がついたら、目の前に多数飛び交っておりました。見つかるときはこんなもの。
    まるでクワガタに見えませんが、触角にややそれらしき特徴が見えます。

    現場はこんな環境です。山あいの小川の岸辺に、細い流木やらススキの枯れ枝やらが積もっていました。

    一時は10匹以上がこの狭い空間にふわふわ舞っていましたが、
    カメラを持って戻ったときには、静かになっていました。
    やはり、カメラは常に持ってチャンスに備えなければなりません。

    さらに、帰宅してからもう一つ失敗に気づきました。
    どうも撮影したのは雄ばかりのようです。
    しまったな〜雌雄の特徴をチェックしていなかった。。。

     

    ところで、現在、一週間ハイスピードカメラを試用中です。
    Photron社のSA2、昨年秋にもお借りした機種です。
    今回に合わせて小型液晶モニターを購入しましたが、これが大正解!Cineroidという韓国の会社のもので、とっても気に入っています。

    天候が今一つで苦戦中ですが。。。

  • ヒメクロサナエ

    薄暗い杉林の中を流れる小さな流れを遡っていくと、明るく開けた場所に出ました。そこで見た一匹のサナエトンボ。

    ヒメクロサナエ、雄です。

    フキの葉にとまっていたところを近づいたらパッと逃げられ
    あれ〜と思っていたら、近くのハナウドにとまってくれました。

    それほど警戒心が強くもないようです。
    あまり気にしていないようです。

    キョロキョロと、上空の虫を眼で追ったりしていました。

    流木の上にとまったヒメクロサナエ

    樹皮がはげてしまって明るく目立っているのがいいのでしょうか。

    でも、ルリタテハのように執着することはないようです。
    一度飛び立ったら、もう帰ってきませんでした。

     

     

    再び薄暗い林の中に入ると、カワトンボが何匹も飛び立ちました。

    日だまりで虫をねらっているようです。
    私の眼にも、アブやハエ、ユスリカのような小さな虫が、木洩れ日に照らされて、たくさん飛んでいるのが見えます。

    ガガンボを捕まえて食べるカワトンボ。
    見ている前で、ガガンボの長い脚がポロリポロリと落ちていきます。

    それにしても器用なものです。
    脚もつかわず、口だけで食べています。

     

  • チュウレンジバチの産卵

    庭のバラに産卵するチュウレンジバチを見つけました。
    ハサミで枝を切っても産卵を続けていましたから、そのまま室内に持ち込んでビデオ撮影しました。

    風の影響がないので、詳細がよくわかります。
    特に一回目のアップ映像。2枚のノコギリ刃で産卵孔を広げている様子が見えて面白いです。