Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: 昆虫

  • レンゲ畑

    宮城県内を走行中、視界の隅にピンクの花がチラッと見えました。あの色は・・・・
    気になって戻って見ると、確かにそれは懐かしいレンゲの花の色でした。
    小諸にいる頃は、上田や丸子、佐久で時々見かけては、撮影に入らせてもらったものです。おとなり群馬県の安中にもありました。でも、山形ではまだレンゲを見ていません。

    宮城県内にはよくあるんでしょうか。
    すごく久しぶりで、それだけで嬉しくなってしまいました。

    夕方でしたので、ミツバチはもういないかなあと思いながら、
    ちょっとお邪魔させてもらいました。

     

    結構、広いレンゲ畑ですが、所々に、黄色いハチの姿が見えます。
    ニホンミツバチもセイヨウミツバチも、一ヶ所あぜ道に座っていれば、近い所にもやってきてくれました。
    数は多いようです。

    自分の近くにもレンゲ畑が欲しいなあと思いました。
    小諸で海野さんがやっていたように、自分の庭の一角やプランター1つあるだけ でもいいでしょう。

    今年はもう遅いですが、来年は是非やってみたいと思います。

  • ホシアシブトハバチ

    鮮やかなオレンジ色のハバチが、エノキの若芽の周りを飛んでいました。小型のマルハナバチくらいの大きさがあって、おまけに黄色と黒の模様はアシナガバチなどを連想させます。
    ハバチとわからなかったら、刺されるんじゃないかと身を引いてしまうでしょう。

    このハバチの名はホシアシブトハバチ。幼虫はエノキの葉を食べて育ちます。まだ半分くらいしか開いていない若葉を見つけて産卵にやってきたようです。

    そのまま見ていますと、すぐに若芽にとまってじっと動かなくなりました。風が強いので大きく揺られてよくわからないのですが、お腹を葉柄あたりにくっつけて、何だか小刻みにふるえているようです。
    バラの枝に産卵するチュウレンジバチのように、刀のような産卵管で傷をつけているのでしょう。卵は植物の組織内に産卵されます。

    アップで撮影した写真には、産卵管らしきものも見えています。

    一度産卵を始めると、5分くらいとまったまま。まとめていくつか産卵しているようです。

    幼虫はイモムシ型で、粉をふいたようなまっ白な体色。くるっと丸まったようなとまり方で、少々気味の悪い幼虫です。半月くらい後に訪れたら、幼虫も撮影できるでしょうか。

  • タカハシトゲゾウムシ

    深夜バスで東京より鶴岡に戻り、さて山形に出かけようと思ったのですが、家に着いてちょっと横になったら2時間ちかく寝てしまいました。とほほ。。。
    でも目覚めたあとはスッキリ!やっぱり寝なくちゃダメです、私の場合。

    それでもお昼前には山形市に移動し、さっそく目当ての虫を探して歩きまわりました。
    2時間後、ようやく見つかった一匹です。

    サクラの葉裏にとまっているそれらしき甲虫を見つけては、オッと顔を近づけるのですが、たいていはセモンジンガサハムシ。セモンジンガサハムシは50匹以上見たでしょうか。
    昨年、タカハシトゲゾウをこの場所で見なかったらとっくに諦めているところです。この虫は本当に数が少ないのか、そうでなかったら別の場所にいるのでしょう。一匹でも見つかって、ホントによかった!

    何度見ても不思議な後脚。ノコギリ状の部分はどう機能するものでしょう。

     


    サクラの葉裏には小さなグンバイもいました。体長3mmくらいの非常に小さな昆虫です。

    ナシグンバイという 種類で、ナシ・リンゴ・ウメなどバラ科植物につきます。サクラも同じくバラ科です。

    アップで撮影していて、ふと気がつきました。
    胸の背面が盛り上がっている。。。

    恥ずかしながら、小さな虫なので気がついていませんでした。
    横から見ると、まるで印象が変わります。

    いつも背面からばかり見ていたものですから、この形はなかなか新鮮です。

     

    ついでにサクラに見つけた昆虫もう一種。

    アワフキムシのなかまで、ムネアカアワフキです。

    アワフキムシは、多くは初夏に幼虫が泡の巣を作るのが見られますが、ムネアカアワフキの場合は、巻き貝に似た石灰質の巣を作り、越冬態も幼虫とのこと。

    この成虫は羽化直後のようです。

    写真の個体は雌。雌は前胸と小楯板が赤く、雄は小楯板のみが赤いそうです。もっとよく探せば色々撮影できたなあ。。。

    鶴岡に戻って調べながら、ちょっと残念な気持ちになりました。
    そして、ついでに思い出したタケウチトゲアワフキの存在。おや?表題の昆虫の名前と字面がよく似ておりますねえ。

  • ルイスアシナガオトシブミ

    オトシブミの季節が始まりました。
    まず第一波はケヤキの葉を巻くルイスアシナガオトシブミです。
    揺籃は、まだ海岸沿いの山の中で1つ見ただけですが、まもなく凄いことになるでしょう。

    ルイスも揺籃を切り落とす、切り落とさないの両方のパターンがあります。
    庄内ではどうなのか、まだよく見ていません。今年は注意深く見ていこうと思っています。

    ケヤキの葉はまだ開いている途中で、半分ほどにも成長していません。
    ルイスアシナガオトシブミもまずは若葉を食べて、これからに備えているところと思います。

    下から見ると、風にゆれる若葉の裏、所々に止まっているのが見えています。


    越冬明けというのに、まるで羽化したてのような美しい甲虫です。
    今の季節は、植物も昆虫も、何もかもが瑞々しく、見ているだけで楽しくなります。

  • ツマキチョウ

    今日もモンシロチョウを狙おうと思って河川敷に出たのですが、白いチョウはツマキチョウばかり。嬉しいんだけど残念なような複雑な気持ちです。でも、どうやら今日は、年に一度のツマキチョウの当たり日のようでした。

    一昨年の4月29日がそうだったように、今日は一斉に雄が出たんじゃないかと思います。朝から気温が上がって、10時ですでに15℃を超えていました。

    雄が蜜を吸っているのは何でしょう。タネツケバナとは違うような・・・とにかく、この花が好きらしく、何度か吸蜜シーンを見かけました。残念ながら、撮影できたのは、これだけでしたが。。。

     

    足下から飛び立った一匹の雌。もしかしたら、羽化直後で翅をのばしていたところだったかも知れません。
    すかさず、どこからかやってきた雄が追飛しはじめました。

    藪の中だろうが、私もついていきます!

    雄が追飛と書きましたが、写真を見ると、雄が先行して飛んでいるのがわかります。
    アゲハやモンキチョウに見る行動と同じですね。

    5分ほどのち、雌はようやく雄を受け入れ交尾成立です。

    うまい具合に、開花したばかりのムラサキケマンの花の上に
    落ち着いてくれました。

    上が雄で、下向きになっているのが雌です。