Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: 昆虫

  • ナノハナとミツバチ

    ナノハナはたくさんあるけれど、モンシロチョウは少ない! 飛んでいるのを見たのは一度だけでした。
    庄内は田んぼに比べて畑が少なめだから、なのでしょうか。。。
    というわけで、この日は盛んに花に訪れていたセイヨウミツバチにターゲットを変更しました。

    気温は低めでしたが、青空がひろがって気持ちのいい一日となりました。

  • ギフチョウ

    2年前は4/11がちょうどよかった場所>>>が、今年は20日ずれた感じです。きれいな雄がたくさん見られました。

    例によってリコーで狙ってみましたが、やっぱり満足のいく結果は出ませんでした。。。
    ↓この写真も、背景が今一つ。残念!

  • スギタニキリガ

    鶴岡のサクラは散りはじめ、そこに雨です。ちょっと早いと思いますが、暗くなるのを待ってゲンジボタルの幼虫探しに出かけました。ところが、雨は強さを増し、風を伴って酷いことになってきました。もうホタルの幼虫どころではありません。でも、せっかく出てきたので、夜の灯りにイボタガが来ていないか、山沿いの某所に向かってみました。
     イボタガは見られませんでしたが、こんなキリガが数匹いました。調べてみるとスギタニキリガなどという、ちょっと惹かれる名前です。スギタニルリシジミの発見者、杉谷岩彦教授がもしやこのガも?

  • ヒヌマイトトンボのこと

    もう5年以上前の事ですが、私は海野さんの東北取材についていき、太平洋岸のあるトンボの生息地を訪れたことがありました。汽水域にすむヒヌマイトトンボです。うっかりしたことに、震災直後は、そのあたり一帯が津波にのまれただろう事に全然考えがおよばず、やっと最近になって繋がりました。困ったことに、それ以来、気持ちが落ち着かなくて仕方がありません。

    被災地に行くのはボランティア活動でだけと決めていましたが、現地の様子を自分の目で確かめに行くことにしました。そう思い立つのに、不思議なくらい迷う気持ちがありません。早朝の、まだ復興作業がはじまる前の短い時間に、さっと見てくるだけで十分でした。

    そこは、海野さんが前の年に見つけられた場所でした。だいたいの場所を教えてもらい、自分の記憶と合わせて現地入り。変わり果てた光景に心もうばわれながらも、Google Mapでここじゃないかと当たりをつけていた場所に向かいます。何とも不思議な事ですが、現場に立った瞬間、ここに違いないとすぐに思うことができました。

    29日。海野さんより、2004年7月撮影のヒヌマイトトンボの生息地の写真を送っていただきました。ブログに使ってくれとのありがたいお言葉。。。本当にありがとうございます!
    川幅といい土手の雰囲気も間違いなさそうです。ただ、改めてかつての光景を見ると、遠方の家も電柱も木々も流されてしまったとは信じられず、今の風景とはなかなか重なりません。

    確信を持つのは難しいと思っていたら、横で見ていた妻が、Google Earthのストリートビューから海野さんの画像に写っている住宅を発見してくれました。これで間違いなくその場に立っていたことを確信しました。

    さて、再び現地の現在の様子。

    なんと驚いたことに、川岸のアシは新しい芽を伸ばしていました。津波の影響がないわけではないのでしょうが、信じられないくらい普通に見えます。

    かつて7月に訪れたときは、背丈よりも高くなったこのアシをかきわけ、ヒヌマイトトンボを探しました。まさかとは思いますが、今年も同じように高いアシ原がひろがった光景が見られるようになるのでしょうか。

    肝心のヒヌマイトトンボの幼虫は、今どうしているでしょう。どうやら人の作った建造物よりしっかり地面に根づいているアシです。この根などにしがみついているすれば、ひょっとして生き続けていないだろうかと期待してしまいました。

    津波は100%塩水ですし、それだけでも生きていられないと思いますが、わざわざ汽水域を好むあたり、私の想像などまるで及ばない強さを持っているかも知れません。

    付近にはベンケイガニでしょうか、地中に穴を掘って活動しているものの存在もはっきりわかりました。

  • ニホンセセリモドキのこと

    山形新聞で連載中の「やまがた昆虫図鑑」。
    おかげさまで好評をいただき、まもなく200回に届こうとしております。

    その中で、私は1つ大きなミスをやっていたことに最近気づきました。
    4月7日づけのニホンセセリモドキですが、ヘアペンシルを出しているのは「雌」として書いています。
    これが大きな間違いで、私はもうしばらく勘違いしながら、この虫を観察しておりました。
    正しくは「雄」です。
    多くのガが雌が性フェロモンを発する行動と同じように見てしまっていました。

    新聞紙面では訂正を入れることができませんので、まず、ここで訂正させていただきます。
    もちろん、書籍版の発刊の際には、正しく修正したものをお届けします。