Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: 昆虫

  • ウラミスジシジミの卵

    山形市に来たついでに、いつものS山周辺を回ってみました。

    雪はありますが、山の斜面は地面がむき出しな場所もあります。山形なら、落ち葉の下の虫さがしもできそうです。

    一番に気になっていたのは、12月に撮影したキノカワガとコミミズク幼虫だったのですが、1時間近く探したというのに、結局見つけることができませんでした。
    キノカワガの方は、おそらく鳥に見つかったか、雪に負けたかしたのでしょう。
    あらためて、越冬とは何と厳しいことかと思いました。

    さて、寂しい思いをしたばかりはなく、散策の過程でゼフィルスの卵を少し撮影してきました。

    まずコミミズクの幼虫がいた、アベマキの枝で見つけたもの。

    私はゼフィルスの卵探しは好きですが、同定はとっても苦手です。
    特にこのタイプのものは、まったくわかりません。オオミドリシジミ?ジョウザンミドリシジミ?


    矢印の先の枝のくぼみにありました。
    手の届く高さの枝ですから、クロミドリシジミはあり得ないようですが、その違うことすら自信を持って言えない自分が残念。数をこなすしかありません。

    一方、自信をもって同定できるのが、このミズイロオナガシジミの卵です。

    ややつぶれたような円形で、はっきりした突起がたくさん見られます。
    こんな特徴的な卵は本種だけで、私でも迷うことなく同定できます。


    こちらもミズイロオナガシジミの卵。上の写真のものも、これも、アベマキについていました。

    そして、これが表題のウラミスジシジミの卵です。
    卵表面の毛のような突起が、他に比べ長いのが特徴です。まず間違いないでしょう。

    コナラの頂芽に見つけました。

  • GoProマクロ改造 クモガタガガンボ

    GoProをちょっと改造して、マクロ仕様にしてみました。
    最初のテスト撮影は、弓張平のクモガタガガンボです。

  • ミスジチョウの幼虫

    初詣にいつもの神社を訪れたときのこと、境内のカエデに残った枯れ葉を見て、おや〜?となりました。
    枝をたぐりよせて見ると、確かにミスジチョウの幼虫が越冬中。
    こんな街中にいるものなのか・・・と驚きました。

    それから諸々の事情でご無沙汰してしまい、10日ぶりに訪れると、幼虫はまだ無事でした!

    本格的に降り出した雪も一緒に撮影しようと狙ってみましたが、なかなか数多く写らないものです。
    この程度がベストでした。。。

    反対側から見ると、いくらか幼虫が見やすかったので、もう1枚。

  • スミナガシの蛹

    新年あけましておめでとうございます!
    今年も、新しいものにどんどん積極的に挑戦していく一年にしたいと思っています。
    みなさま、どうぞよろしくお願いします。

    そんな事をいいつつ元日だからと朝からお屠蘇をいただくのは・・・・今年はやめにして
    2011年は初日から撮影にでかけました!
    といっても、珍しく風もない暖かい陽射しがふりそそぐ、しばらく無かった好天でしたから、じっとしていられなかったのではありますが、結果、すばらしく面白いものを見つけることができました。
    スミナガシの蛹です。

    アワブキから5mほど離れた、高さ15cmほどのところについていました。

    この蛹、飼育しながら撮影したことはありますが、自然状態では見つけたことがありませんでした。
    何度見ても惚れ惚れする見事な擬態!枯葉にしか見えません。
    そして、この虫食いあとのような切れ込み。。。。まったく、そこまでやる必要があるの?

    こんなにうまくやれちゃったら、ひっそり隠れるどころか、逆に誰かに自慢したくならないかと思います。

  • トビイロツノゼミ

    雪の上を歩いている小さな虫を発見。近づいてよく見ると、トビイロツノゼミでした。

    びしょぬれで体温が下がってまるで動けないようです。
    タマバチやクモガタガガンボのような連中ばかり見ていると感覚がずれてしまいますが、普通の昆虫は雪の上ではすぐに動けなくなります。

    何だか哀れになり、カメラバックの中を探すと小さなタッパーが出てきました。
    これも縁です。持ち帰って、春まで保管することにしました。