Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: 昆虫

  • クルミハムシの蛹

    ぼろぼろに食べられたオニグルミの葉。今頃、よく見ます。

    上の写真にも小さく見えていますが、犯人はクルミハムシの幼虫

    この葉も直に食べるところがなくなるでしょう。

    そしてこれが蛹

    ヤナギハムシなんかもそうですが、蛹は長くのびた脱皮殻の先にぶら下がっています。

    前蛹と蛹を見比べてみましょう。
    どんな過程で抜け殻の帯ができるのか興味が湧いてきませんか?

    これはやはり動画向きと思います。
    持ち帰って撮影しようと思ったのですが、オニグルミは水揚げが悪くて失敗です。
    対策を練って、再挑戦したいと思います

    さて、クルミハムシ幼虫の集団の中にはこんな虫も・・・

    ハムシの幼虫を専門に食べるカメノコテントウの幼虫です。

    卵塊もありました。
    カメノコハムシの卵の色は、成虫の脚から出る汁の色と共通です。

    こちらは孵化直後の様子。

    孵化したばかりの幼虫の頭はオレンジ色。
    他のテントウムシ同様、すぐに黒く落ち着いてきます。

  • エゾハルゼミ

    最近通っている山中にはエゾハルゼミがたくさん鳴いています。
    しかし、写真に撮ろうと思っても、トチノキやサワグルミの高いところで鳴いていて、双眼鏡で何とか確認できる遠さ。

    そこでBORGの登場です。
    高感度、三脚、レリーズケーブル、さらにE-520のボディ内手ぶれ補正、低振動モード・・・あらゆる対策をとって撮影したのですが、なかなかブレが収まりません。

    以下の画像は、何とかまともに写った1枚をさらにトリミングです。

    ブレとピンぼけとの戦い、さらにはエゾハルゼミも歩き出しますし、思わぬ苦労をしました。
    先日、鶴岡にできたばかりの映画館「鶴岡まちなかキネマ」で「ハートロッカー」を見てきたばかりですが、劇中のワンシーン、スナイパーを狙撃するシーンとどこか通じる緊張感を感じた撮影でした。
    息を止めてレリーズ→ズレを修正→息を止めてレリーズ→さらにズレを修正・・・

    雄は大きく画面から離れ、そろそろ撮影終了かと思ったところで、驚きの展開。気がついたら雄は雄に手をかけていました。雄はいつからそこにいたんだろう。。。

    そのまま交尾に至りました。
    こうして並んでもらうと雄と雄の体の違いがよくわかります。

  • コクワガタ

    川原のヤナギを見てまわりました。
    もしやシロスジカミキリが出ているのではないかと思ったのです。
    1つあやしい穴がありましたが、しかしそれだけ。。。

    かわりにコクワガタが多く見つかりました。

    樹液を吸う雌と雌を抱きかかえる雄。
    一ヶ月後にはノコギリクワガタで同じような状態を見ることになります。

    ノコギリクワガタが出る前のこの時期、コクワガタの天下なんでしょう。
    小さなヨツボシケシキスイをけちらして、えらそうでした。

  • 交尾中のウスバシロチョウ

    温海の奥で見つけた交尾中のウスバシロチョウ。
    右の雄は黒色型ですが、左の雌は白いようです。

  • ヒメクロサナエの羽化

    残雪残る山深い沢近くにて

    ヒメクロサナエだと思います。
    山道ぞいにある細い沢をさがすと、いたるところに抜け殻が見られました。


    反対側から。
    もう少し、いい場所にとまって羽化しているものを撮りたかったです。