山形の実家にて、少しのあいだ虫さがし。
ハギの枝先にイトカメムシを見つけた。
ほっそい体に異様なまでに長い触角。何とも不思議なカメムシ。
若葉に口を刺して汁を吸っているようだ。
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ハイイロゲンゴロウ
ハイイロゲンゴロウを初めて見たのは30才くらい、小諸でのことだ。
子供の頃に見た図鑑には、ごく普通種的な書き方がされていて、何だか悔しい思いをしていた。小学生の頃に田植えの頃にはよく水棲昆虫さがしをやっていたが、その頃とれたのはヒメゲンゴロウ、コシマゲンゴロウ、マルガタゲンゴロウ、それとマメゲンゴロウ数種くらいで、寂しいものだった。ハイイロゲンゴロウは憧れの虫の1つだったのだ。
小諸でも春はとれなかった。真夏にだけ、気がつくと休耕田にたくさん泳いでいるのを見るという感じ。夏の庄内にも少なからずやってくるようで、これまでにもう何回か見ている。昨年は飛島の海岸で見たりして、あれは驚いた。
ハイイロゲンゴロウはよく飛ぶ。水面からも飛び立つそうだが、確かにスキあればすぐに飛んで逃げられてしまう。水槽での撮影中たまたま写った下の写真。こんな瞬間からもその様子はうかがえる。
翅って水中でも開けるものなんだ?肉眼では何だか翅をばたつかせているだけにしか見えなかった。思いっきりピンぼけだが、ピントのあった写真が撮れるまで捨てずに残しておこう。
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アブラゼミの羽化
アブラゼミの羽化はとっても時間がかかる!
子供の観察にいいとは言われるが、いきなり相当な辛抱を強いられて、
子供のやる気がそがれはしないかと心配になったりする。
最初のステップからして大変だから。18時半ともなると幼虫は地面を歩いたり、木を登り始めている。
意外に早い。
気に入った場所にとまるとジッとして動かなくなる。
でも、いよいよ羽化のスタートだ・・・なんてわけにはいかない。
大変なのはここからだ。左の写真から、右のわずかに背中に割れ目が入る瞬間までは約1時間!
あまり数の少ない観察の中でのことだが(20回もないと思う)、
必ずこれくらい待たされているように思う。
羽化が近づくと、お腹が波打つような運動が始まる。
すると、お腹の節間が広がってきて、全体の形も変わってくる。
これが始まったら5分と経たずに羽化が始まるのだが、その後も長い
でも背中が割れて翅が伸びきるまでも1時間だ。
最初の何の変化もない1時間にくらべれば、ぶら下がって休止する20分など大したことはないだろう。
頑張って観察をやり遂げた子供は、よく褒めてあげてください。
観察はもう懲り懲りなんて思ってしまわないように。 -
ヒメハルゼミ
ちょっと遠出して、能生のヒメハルゼミの生息地を訪れた。
能生のヒメハルゼミの生息地は白山神社の裏山。
ここは日本海側の北限とされ国指定天然記念物に指定されている。
実は、ヒメハルゼミの声はまだこの耳に聞いたことがない。
蝉時雨と表現されるいっせいに合唱する様子を、録音されたものを聞いた事があるが、何だかよくわからなった。
森に入ってすぐに聞こえてきたのはニイニイゼミ。
日が差してくると明らかに別の声が聞こえてきて、やがてものすごいボリュームの大合唱となった。
(鳴き声は音集めで)
高い木の上で鳴いているのでセミの姿が見えない。
一度だけ、ビデオを撮るチャンスに恵まれたが、写真の方は満足のいくものが撮れなかった。
↓こちらはビデオ映像