Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: 昆虫

  • イトカメムシ

    山形の実家にて、少しのあいだ虫さがし。
    ハギの枝先にイトカメムシを見つけた。
    ほっそい体に異様なまでに長い触角。何とも不思議なカメムシ。
    若葉に口を刺して汁を吸っているようだ。
    P7283567

    アジサイの花をバックに
    P7283572

  • ハイイロゲンゴロウ

    ハイイロゲンゴロウを初めて見たのは30才くらい、小諸でのことだ。

    子供の頃に見た図鑑には、ごく普通種的な書き方がされていて、何だか悔しい思いをしていた。小学生の頃に田植えの頃にはよく水棲昆虫さがしをやっていたが、その頃とれたのはヒメゲンゴロウ、コシマゲンゴロウ、マルガタゲンゴロウ、それとマメゲンゴロウ数種くらいで、寂しいものだった。ハイイロゲンゴロウは憧れの虫の1つだったのだ。

    小諸でも春はとれなかった。真夏にだけ、気がつくと休耕田にたくさん泳いでいるのを見るという感じ。夏の庄内にも少なからずやってくるようで、これまでにもう何回か見ている。昨年は飛島の海岸で見たりして、あれは驚いた。
    P7293602 P7293669

    ハイイロゲンゴロウはよく飛ぶ。水面からも飛び立つそうだが、確かにスキあればすぐに飛んで逃げられてしまう。水槽での撮影中たまたま写った下の写真。こんな瞬間からもその様子はうかがえる。
    翅って水中でも開けるものなんだ?肉眼では何だか翅をばたつかせているだけにしか見えなかった。思いっきりピンぼけだが、ピントのあった写真が撮れるまで捨てずに残しておこう。
    P7293588

  • アブラゼミの羽化

    アブラゼミの羽化はとっても時間がかかる!
    子供の観察にいいとは言われるが、いきなり相当な辛抱を強いられて、
    子供のやる気がそがれはしないかと心配になったりする。
    最初のステップからして大変だから。

    18時半ともなると幼虫は地面を歩いたり、木を登り始めている。
    意外に早い。
    P7253286

    気に入った場所にとまるとジッとして動かなくなる。
    でも、いよいよ羽化のスタートだ・・・なんてわけにはいかない。
    大変なのはここからだ。

    左の写真から、右のわずかに背中に割れ目が入る瞬間までは約1時間!
    あまり数の少ない観察の中でのことだが(20回もないと思う)、
    必ずこれくらい待たされているように思う。
    羽化が近づくと、お腹が波打つような運動が始まる。
    すると、お腹の節間が広がってきて、全体の形も変わってくる。
    これが始まったら5分と経たずに羽化が始まるのだが、その後も長い
    P7253316 P7253341

    でも背中が割れて翅が伸びきるまでも1時間だ。
    最初の何の変化もない1時間にくらべれば、ぶら下がって休止する20分など大したことはないだろう。
    abura_uka

    頑張って観察をやり遂げた子供は、よく褒めてあげてください。
    観察はもう懲り懲りなんて思ってしまわないように。

  • ヒメハルゼミ

    ちょっと遠出して、能生のヒメハルゼミの生息地を訪れた。
    能生のヒメハルゼミの生息地は白山神社の裏山。
    ここは日本海側の北限とされ国指定天然記念物に指定されている。
    P7202887

    実は、ヒメハルゼミの声はまだこの耳に聞いたことがない。
    蝉時雨と表現されるいっせいに合唱する様子を、録音されたものを聞いた事があるが、何だかよくわからなった。
    森に入ってすぐに聞こえてきたのはニイニイゼミ。
    日が差してくると明らかに別の声が聞こえてきて、やがてものすごいボリュームの大合唱となった。
    (鳴き声は音集めで)
    P7202799

    高い木の上で鳴いているのでセミの姿が見えない。
    一度だけ、ビデオを撮るチャンスに恵まれたが、写真の方は満足のいくものが撮れなかった。
    ↓こちらはビデオ映像

    ちょっと見ただけでも抜け殻の数は相当なものだ。
    抜け殻の大きさはチッチゼミくらいだろうか、とっても小さい。
    P7202833 P7202858

  • トホシオサゾウ

    ヤブガラシの花にトホシオサゾウが蜜をなめに来ていた。
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    5mmほどの小さなゾウムシだが、確かにオサゾウムシ!
    マレーシアで見たタイショウオサゾウムシなど巨大のものと
    そう変わりはない。
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