オトシブミが活発な季節に入ってきた。
こちらはコナラの葉を巻くアシナガオトシブミ。 葉を切ってしおれたのを待っているのを見つけて、巻く姿を撮影しようと待った。 しかし、気がついたらその場を離れて、葉を食べはじめた。 放棄したのかと諦めかけたが、しばらくして見ると途中まで巻いていた。 離れたらダメなのかと思うと、そうでもないらしい。
左はセアカヒメオトシブミだと思う。 ナミオトシブミを一回り小さくしたようなオトシブミ。 コナラの葉を切って、あとは巻くだけだったのだが、結局離れてしまった。
イタドリの葉を巻くカシルリオトシブミ。 3mmほどの小さなオトシブミだ。 大きなイタドリの葉の、端の方を切って巻く。
雨のあたるタニウツギの葉にとまるガの幼虫。 オオシマカラスヨトウと思ったが、ちょっと違うようだ。 透き通るような緑で周囲によくとけ込んでいる。 頭をだらんと垂らす姿勢は、はて?どういうつもりなんだろう。
これをストロボで撮ると、下のように全く違う印象になる。 背中側は本当はこのように白っぽい。 この部分はぶらさがった姿勢だと陰でやや色濃くなり、全体としてフラットな緑になる。 幼虫にとって、この姿勢は重要なのだ。
タニウツギの葉の上に、何やらイモムシの糞。 気がつくと、すぐそばにイチモンジチョウの幼虫が葉を食べていた。 トゲトゲの派手な幼虫だが、意外にまわりにとけ込んで気づきにくい。
よく晴れた翌日、幼虫は陽の当たらない枝に移って休んでいた。
もちろん、いないわけはないと思っていた。 ただ、冬にキノカワガが全く見つからなかったことから、 キエダシャクもまさかと、探しながら少々不安にはなってきていた。 見つからない。。。
でも、冷静になって糞や食痕などわかりやすいサインを探してまわったら、 不安は一気に去った。 そりゃ、擬態の名手、キエダシャクの幼虫だもの。単に見えなかっただけなのだ。 一匹見つかったら、これが不思議なもので、次々に見つかる。 何だたくさんいるじゃないか。。。
今年初めて見たウスバシロチョウは、赤川沿いのやぶであった。 キエダシャクの幼虫を探して入り込んだら、日没近くで休んでいたものが数匹 弱々しく飛び上がって、すぐに近くの葉に降りた。
今は藪に咲く花も綺麗だ。 左はヒョウタンボク、右はタニウツギ。
ヒョウタンボクにキンギンボクという別名がある。 これは花の色についてつけられた名で、花ははじめ白く、やがて黄色く変わる。