谷間の湿った落ち葉を歩いていて、バッタが一匹飛び出した。
長い翅をもつ、トゲヒシバッタだった。
胸の左右に一対のトゲが出ている。
ファインダーをのぞいていて、バッタに飛ばれるとどこにいったか探すのは困難。
幸い2回までは見つけることができたが、その後は完全に行方不明となった。
年末以来ずいぶんご無沙汰してしまった志津。
山形ー鶴岡を移動する途中にあるので、ちょっと寄ることができるはずなのに。。。
今日、改めて思ったが、冬のここはおもしろい連中が待っている。
もう少し、マメに来てもよかったなあと反省。
この日は鶴岡では雨。なんと西川でも雨だった。
第1トンネル付近の温度計が5℃といっていたのには驚いた。
しかし、いくら暖冬といっても、さすがに月山の麓。
道路脇の雪の壁が3m以上ありそうなところもある。
E-520 14-42mm
さて、そんな道路沿いの雪の上に目をやると、いたいた。。。
お目当ての雪カワゲラ。
E-520 魚露目8号
12月より遥かに数が増えている。おかげで色んなシーンに出会える。ほとんど歩いているものばかりだが、たまにジッとしているものを見るとだいたい食事中。この日見かけたのは、仲間の死骸を食べているものばかりだった。
交尾しようと雌にせまっているものも見ることができた。
雄の交尾器がよく見えているが、これで交尾が成立しているのだろうか?数分後、2匹は離れた。
圧倒的に羽のない雪カワゲラが目立つが、
大型で羽のあるクロカワゲラのなかまも数匹見ることができた。
E-520 マクロ50mm+テレコン
確か、ここは沢があったはず。今は全く見えない。
こんなところを知らずに歩いてしまったら。。。怖いです。
E-520 14-42mm
カシワの木が切られていた。
これはゼフィルスの卵を探すのにいい。。。
E-520 14-42mm
生きている枝をハサミで切るのは抵抗があるけど、こうして切られてしまったものなら問題ない。
卵のついていなそうな枝をパチパチ切りながら卵を探した。
卵は、頂芽には見つからず、枝の途中のしわのようになった部分に見つかった。
ハヤシミドリシジミかウラジロミドリシジミの卵に違いないと思うのだが、そのどちらなのかは
全く自信が持てない。
もともと、そのまま放っておいたら孵化した幼虫も餓死してしまうところ。
せっかく彼らが生き残るチャンスを開いたのだから、これも縁である
羽化までの成長を記録しながら、種を確認してみるのもいいだろう。
ケヤキのはがれかけた樹皮には、虫がよく潜り込んで越冬している。
以前はよくそうした越冬昆虫探しをやっていたのだが、虫にもケヤキにも
可愛そうだとの指摘があってから、やらなくなってしまった。
確かにその通りだと思ったのだ。
朽ち木や土手を崩しての越冬昆虫探しだって、可愛そうな事をするわけだ。
でも、そんな風を気にしていたら発見も何もなくなってしまう。
自分の中のモラルを信じよう。
とにかく、何でもやり過ぎはよくない。
ランダムに数枚ずつとか、自分にルールを作ってみたいと思う。
庄内に来てからはまだ一度も試していない。
試しに一枚だけ、5cm 角ほどの樹皮をはがしてみた。
何だ何もいないや・・・と思ったのだが、あれあれ一匹すごいのが隠れている。。
5mmほどの小さなゾウムシ。
種名はわからないままだが、いずれ機会をみて調べよう。
あいかわらず、まだまともな図鑑がないままである
やはり、こうした発見は面白い。
やめるわけにはいかないな。。。