Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: 昆虫

  • 飛島の虫たち

    酒田を出て、ずっと曇り空だったのだが、飛島に近づくと青空が見え、日がさしてきた。
    P8163452
    あとで聞くと鶴岡では結構雨が降っていたそうだけど、
    飛島に滞在中、結局一度も雨に降られずにすんだ。
    今回はミカドミンミンの撮影がメインだったが、他にもいくつか撮ったので並べてみたい。

    まずはトラフカミキリ。
    ちょっと古くなったクワに何度も見た。
    でも、結構敏感で近づくとポトリと落ちてしまう。
    しょうがないので、捕まえて顔が見えるように撮ってみた。
    P8163583 P8163589

    島には今回もアオスジアゲハはそれなりにいたのだが、
    前回たくさん来ていたイヌザンショウにはいなかった。
    ここで見たのは、無数のカミキリモドキ。ほとんどがハイイロカミキリモドキだろうか。
    右写真は、一回り大きなキイロゲンセイ。いたのはこれ一匹だけだった。
    P8163597 P8163621

    シオカラトンボが多いけれど、オオシオカラトンボも一度見た。
    それもすぐ近くまで波がきそうな岩場で。
    P8174094

    前回も何度か撮影しようとして逃げられていたトモエガ。
    日中、道を歩いていると飛び立った。
    ハグルマトモエとオスグロトモエの区別がよくわからないのだが、
    これはハグルマの方だろうか。
    P8173899

    クロマツの幹にとまっていた、たぶんミヤマキシタバ。
    P8173930

    ヒメキンイシアブだろうか。
    2mほどの高さの所で、近くを飛ぶ虫を狙ってキョロキョロしていた。
    P8173960

    ウスバカゲロウの一種。
    タブの幹にとまっているのを2度見かけた。
    P8163594

    シロテンハナムグリ。
    カシワの若い実の根元をなめているようだ。
    P8174016

    道路に落ちていたアカズムカデ。
    庄内ではまだこんな大きなムカデは見ていない。
    P8173759

    クモ図鑑がないので、種名が分からない。
    薄暗い林の中にいたコガネグモの一種。
    コガタコガネグモだろうか。
    P8163666

  • ウバユリ

    生えている場所も薄暗いところだし、あまりいい印象を持っていないウバユリ。
    けれど山形の帰省中、たくさん固まって咲いているのを見つけて、
    あまりの見事さにカメラを向けてみた。

    朝、ようやく日が射しはじめる時間、次々にやってくるマルハナバチが面白かった。
    改めてよく見ると、ウバユリの雄しべと雌しべは、受粉を助けてくれる虫たちが
    とまれるようにうまくデザインされているように見える。
    P8122802 P8122813

    花の中で、マルハナバチは、雄しべや雌しべにぶら下がって、後脚の花粉団子を作っていた。
    花びらの内側は大変滑らかで、ツメはひっかからないだろう。
    足場は雄しべと雌しべだけになる。

    P8122794 P8122758
    8月12日 山形市 E-520 50mmマクロ&シグマ150mm

    花の中に留まっている時間は結構長く、花粉の受け渡しには十分すぎるように見えた。
    あたりは花の強い香りで一杯だった。

  • ミンミンゼミ

    庄内ではミンミンゼミの声をまだ一度も聞いていない。
    山形県内のミンミンゼミの分布図が欲しい。どこかに資料がないだろうか。。。

    山形に帰省して、今年はじめてミンミンゼミの声を聞いた。
    明後日からまた飛島のミンミンゼミ調査に行く。今回は山形の永幡さんと。
    もし飛島のミンミンゼミの写真が撮れたら、比較のために普通のミンミンも必要になる。
    で、帰り間際に慌てて撮影した。

    P8133091 P8133100

    次の一枚。
    シャッターを切った直後、突然セミが飛び立ってしまった。
    意外なところで飛び立ったので、何だろうと思ったのだが、
    プレビューしてみて理由がわかった。
    P8133107
    8月13日 山形市 E-520 シグマ150mm

  • 月山のベニヒカゲ

    数日、山形の実家にお盆のお墓参りに行っていた。
    その帰り、月山によってベニヒカゲを探してみた。
    ベニヒカゲは山形でみられる唯一の高山蝶。
    20年前、学生の頃に夏の月山で見た。その記憶を確かめたくなったのだ。
    志津から入り姥沢駐車場に車をとめて、リフトで一気に森林限界まで。
    少し登ると姥ガ岳山頂に出る。標高1670m。
    山頂に立って辺りを見渡すと、ポツリポツリとベニヒカゲが飛びたつのが見られた。

    登山道途中より、月山山頂方向。
    まだあちこちに雪渓が残っている。
    P8133234

    リフトを降りた後の登山道は木道が敷かれ、
    ロープが張ってあり歩く範囲は限られている。
    ここは磐梯朝日国立公園の中なので、動植物の採集は一切禁止だ。
    マナーを守って楽しく撮影。。。
    だが、もうちょっとのところで近づけないと正直ちょっと不満が残る。
    でも、久しぶりに山形のベニヒカゲを確認できて嬉しかった。
    1時間ほど粘って、近くに寄ってきたベニヒカゲを撮影した。
    P8133253

    P8133301
    8月13日 山形県西川町 E-520 シグマ150mm(トリミング)

    でも、20年前の記憶では、姥が岳山頂まで登った覚えがない。
    リフトを降りてすぐに飛んでいたような気がするのだが、
    今回は姥が岳山頂以外では一度も見なかった。

  • キオビホオナガスズメバチ

    姥沢の駐車場付近にイケマの花を見た。
    そこに高地性のキオビホオナガスズメバチが吸蜜に。
    数日前、海野さんも小諸日記でこのハチの事を書かれていた。

    私が撮影したのは働きバチ
    P8133407
    8月13日 山形県西川町 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン