野外から持ち帰ったマルトビムシの一種。簡単な飼育セットを作ってカメラを向けると、すぐに脚を使って体の掃除を始めました。口から粘っこそうな液玉を出して、脚先につけて体中をペタペタやっています。それだけでも十分面白かったのですが、突然、例の長い腹管をのばして、背中のあたりもペタペタ始めたのには驚きました。脚では無理な所にも届いて便利そうですが、動きがじゃじゃ馬な感じがします。まるで別の生き物が暴れているようで、コントロールが難しそうに見えました。
GH5にアダプターを介してCanon Macro180mm+2倍テレコンを装着。EXテレコンでもまだ足りないので、4Kはあきらめ、FHDで撮影しました。初めて4:2:2 10bit ALL-Intra を使ってみましたが、もともとギリギリな画質なので、ただ重いだけで意味はなかったかも。
ガラス越しにマルトビムシの腹管の動きを撮影しました。前脚か中脚の基部のあたりから伸び縮みする透明な管が出てくるように見えます。
この管は、体の掃除に使ったり、水などの液体を吸収できるとのこと。すると、この動画のマルトビムシは、結露したガラス面の水滴を集めているのかも知れません。あまり吸っている感じがしませんが、納得しました。最初にこの行動に気づいたときは、時々こうして管をガラスに付着させて体を休めているのかなと思ったのですが、それにしては短すぎるので、正しい理由を探していました。
以下のサイトを参考させていただきました。ありがとうございます!
https://collemboles.fr/en/morphology-and-physiology/65-collophorus-ventral-tube-of-springtails.html
https://collemboles.fr/en/morphology-and-physiology/101-ventral-tube-structure-and-functions.html
だいぶ雪解けが進んできましたが、地面が出ているところはわずかです。でも雪の上の落ち葉にはマルトビムシの一種が集まっていました。軽く驚かして、一斉にジャンプする様子を高速度カメラChronos 2.1で撮影しました。
トビムシは腹端の跳躍器で地面をたたいてジャンプ!バックスピンに回転しながら相当な距離を跳ぶことができます。
撮影:1000fpsまたは2142fps再生:24fps
マルトビムシの一種
2009年撮影のヤマトマダラバッタの幼虫。HDVテープからHDDに取り込んだ後、ずっと眠ったままでした。
砂地にとけこむ見事な擬態で、カメラでとらえるとわかりやすくなってしまいますが、実際は本当に見つけにくいです。撮影した幼虫は、体長1cmに満たない小さなもので、ちょっと眼を離すとすぐにわからなくなってしまいます。
撮影場所は赤川の河口近くの浜辺。ヤマトマダラバッタは自然度の高い砂浜の草地にすむバッタで全国的に激減しているそうですが、庄内の砂丘では割と普通に見られます。
昨年6月の撮影。アゲハの4齢幼虫が5齢に脱皮します。早回しはありません。ノーマルスピードでじっくり観察できます。
カメラはPanasonic GH5S、4K固定フレームで撮影の動画からFHD編集。