オトシブミの揺籃づくり。
最初の葉をカットするシーンは逃してしまい、途中からの撮影。
主脈を切って葉が垂れるのを待って、更に主脈にかみ傷を入れていく。
巻き始めた頃に雄がやってきた。

その後は一気に巻き上げていく。
サワグルミを巻いているものは、どうもあまり切り落とすことはないようだ。

6月1日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ
まだつぼみをつける前にしおれてしまったヒメジョオン。キクスイカミキリという小さなカミキリムシが産卵したためにこうなってしまっている。今のこの季節、花壇のものも含めて、キク科植物は多くこのカミキリに狙われている。ヨモギ、フランスギクなどに多いだろうか。
ヒメジョオンの枝に傷つけているキクスイカミキリ。横に何本もかみ傷が見える。

近づくと結構敏感に反応する。作業を途中でやめてしまい、ポトリと落ちたり飛んでいってしまったり。この時も、傷つけている途中で枝先まで登っていって、傷つけていた場所と離れたところで産卵行動をとって、飛んでいった。以下、続けて撮った写真だが、一連の動きをとらえていないと思う。

6月1日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン
横に傷つけるのは枝をしおらせるためのもので、産卵は傷のライン間に行われるらしい。枝に傷をつけるのは、卵が安全に孵化し、幼虫が中を食べ進むために必要なのだ。完全に枯れてはダメだし、生でもいけないのだろう。
次は遠くから望遠で狙ってみたい。
どんどん大きくなるクリの葉を見ながら、ナミオトシブミが全く見つからないのが不思議だった。
海野さんはよく東北でハンノキのなかまで葉を巻くところを撮影されていたので、そちらも気にしていたのだが見つからないまま。
でも、今日ようやく見つかった。
沢沿いにあった細長い葉につくられた揺藍。大きさといい形といい。。。

今日は気温が低く、揺籃づくりはしていなかったようだ。
葉裏に休んでいた雌を発見。
カメラを向けたら歩き出した。

5月29日 山形県鶴岡市 EOS KissD X MP-E65mm
こちらは雄。雌より頭が長い。

5月29日 山形県鶴岡市 EOS KissD X MP-E65mm
この細長い葉の植物は何だろうと思っていると、ふと目に入った別の虫。
クルミハムシだ。とすると、これはクルミ?
家に戻って調べてみたところ、サワグルミとわかった。

5月29日 山形県鶴岡市 EOS KissD X MP-E65mm
お腹の大きな雌と、隣は雄だろうか。