Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: 昆虫

  • Adobeのスーパー解像度でChronosのスロー動画をアップスケール

    何度かTopazのアップスケールソフトを買いそうになりました。Chronosの弱点である解像度の低さを補えるかと思ったためです。2000fpsや3000fpsあたりが昆虫の高速度撮影に面白いところなのですが、4Kや8Kが好まれる時代に、ちょっと寂しい解像度ですから。でも、Topazのソフトを最後の最後に思いとどまってしまうのは、処理に極端に時間がかかるためです。Video Enhance AIそしてGigapixel AIの一ヶ月試用でわかったのは、1分ほどの動画の処理に10時間以上使ってしまう(設定によっては24時間以上)ことです。ちょっと実用的じゃありません。私の使っているMACのGPUとの相性が悪いためらしいのですが。

    そうこうしているうちに、最近、AdobeのCamera Raw に新機能「スーパー解像度」が追加されました。AdobeもついにAIを駆使したアップスケールを導入したようです。近く、LightroomやLightroom Classicにも追加されるそうで、個人的にとても嬉しいニュースです。

    先日のクロバエのDNG素材を使って、1024×640pixのオリジナル素材とスーパー解像度で2048×1280pixにアップスケールした素材の比較動画を作ってみました。2048×1280pixとFHDより大きくなりましたので、思い切って4Kで編集です。

    これまた微妙な結果・・・並べて比較してみても、期待したほどの効果は感じられません。でも後半の思いっきり部分拡大した所では確かに効果ありと感じます。これでも恐らくTopazのソフトと同じくらい効果あります。そしてAdobeの処理の方が比較にならないくらい早い!しばらくTopazのことは忘れていいかな、と思いました。

    編集ソフトはいつものFinalcut Pro。以前からそう感じていましたが、このソフトがもうすでにアップスケールをうまく処理してくれているのかも知れません。あまり効果を感じないのは、実はこのためかも

    「スーパー解像度」が本来の写真での効果はどうなのか、そっちのほうも気になります。マイクロフォーサーズで撮影したものを見開きで大きく使いたいという時など、バイキュービック法によるアップスケールよりうまくやってくれそうです。

  • 【Slow Motion】クロバエの一種【Chronos 2.1 Highspeed】

    暖かい陽射しに、どこで越冬していたか大きなクロバエが庭に何匹も現れました。匂いの強いキャットフードを置いたら早速やってきて、高速度カメラの前でナイスなアクションを見せてくれました。チャンスは一度だけでしたが…
    ハエの飛翔は優雅で安定感があって、とにかく美しい。この浮遊感を一度体験してみたいものです。

    カメラ:Chronos 2.1
    レンズ:マイクロNikkor 105mm F2.8
    撮影:3028fps@1024×640pix
    再生:24fps

  • 【Slow Motion】ニホンミツバチ2【Chronos 2.1 Highspeed】

    とても暖かく庭に虫たちがたくさん見られた日でした。このところよく撮影しているサザンカにも、ツバキにも、近所で切ってきたネコヤナギにも、ミツバチがやってきました。けれど、どれもニホンミツバチ。セイヨウミツバチは一度も視界にすら入ってきません。3月5日は曇ってもしばらくセイヨウミツバチがサザンカにたくさん来ていたのですが、何が違うのかとても不思議に思いました。

    今回、一番のスローは、3028fps撮影24fps再生の映像です。時間を125倍にのばしたものです。これだけのスローでもハチの翅の動きはまだ速く、じっくり観察できるレベルではありません。クロバエも同じレートですので、ミツバチの方がはばたき振動数が多いことは明らかです。以前も撮影していますがよく比較していませんでした。
    ニホンミツバチの秒3000コマの動画をチェックすると、わずか10コマで一回のはばたきが完了していることがわかりました。つまり、一秒間に300回のはばたきを行っているということです。これはツバキの花の前でホバリングしているときのものですから、花と巣を往復するときの飛行時のはばたき数は更に多くなるはずです。

  • 【Slow Motion】ミツバチとサザンカ2000fps【Chronos 2.1 Highspeed】

    この日はニホンミツバチだけでなくセイヨウミツバチも多く吸蜜にやってきました。

    カメラ:Chronos 2.1
    レンズ:マイクロNikkor 105mm F2.8
    撮影:2142fps@1280×720pix
    再生:59.94fps 一部24fps相当に

  • 【Slow Motion】ガガンボの蚊柱【Chronos 2.1 Highspeed】

    我が家の庭先で上下に跳ねるように飛び、蚊柱を作っていたのは、ユスリカではありませんでした。スロー動画で見ると、翅の動きはユスリカと違いゆったりとしたもので、長い脚を大きく広げています。ガガンボ科、あるいはガガンボ科に近縁の昆虫でしょう。

    解像度が悪く、よく見えませんが、高く上げているのは前脚と思います。中脚では翅の動きに干渉してしまいそうですし。

    上昇するときは頭を上にしっかり羽ばたき、その途中で前傾姿勢になり羽ばたきを抑えると下降に移ります。そして途中でまたクルッと上向きになり上昇を始める・・・その繰り返しで、スロー映像で見ればなるほどこうなっているかと納得しますが、再度、実際のスピードの動きを見ると、この一瞬にこれだけ色々な動きがあるとは、ちょっと信じられない思いがします。