ブロッコリーの鉢植えで飼育中のモンシロチョウの幼虫が、いよいよ葉裏で前蛹となりました。蛹になる場所を決めると周囲にたくさん足場糸をはって最後の糞をする、直後に腹糸を固定する糸玉を作り始めました。ここからの様子を編集しアップしています。
昆虫は、胸部と腹部に各節一対ずつ、気門という呼吸のための穴があいています。以前、アゲハの幼虫でも撮影しましたが、モンシロチョウもアップで観察すると、細かく開閉しているのが見えてきました。それも、全気門同時に開閉するのがわかります。
ブロッコリーで飼育中のモンシロチョウの幼虫を撮影。葉だけでなくつぼみも食べます。おそらく2齢から4齢にかけての幼虫です。
チョウの幼虫は足場になる糸を吐きながら歩きます。糸は、口の下にある尖った吐糸管から液体で吐き出され、瞬時に固まります。これはカイコも同じ。
通常速度では動きが早くて見えづらいですが、2倍、5倍程度のスローで、吐糸管の先が葉の上をなでるように走っている様子が見えてきます。単眼の下からのびている左右の触角の動きもおもしろい!
糞の匂いを頼りに獲物を探すハチなどの捕食者がいます。バッタの糞飛ばしも、そうした天敵に見つからないための行動と思われます。
実は昨年何度か撮影にトライしたものの結局撮れなかったシーンです。まだ幼虫が若い、今頃が狙い目でした。。。