7月にYouTubeにアップしていたナキイナゴの素材を利用して、再度音つきスロー動画を作ってみた。前にアップした時にも、左右の後脚の動きに微妙なずれがあるのがわかって面白いと思った。けれど、この時はまだ音をスローにして同期させようなどと考えてもみなかった。
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オナガササキリの鳴き声 スロー音
オナガササキリの声がだんだん聞き取りにくくなっているようで怖い。。。10年前は明らかにばっちり聞こえたのだけど。
▲動画から音のみを書き出し、Audacityで波形・スペクトログラムを出した。結構、高い音だ。今更ながら驚いた。稲刈り時期の田んぼが、これから自分の耳には年々静かに感じるようになるのか。。。え〜〜気を取り直して、クツワムシ、カンタンに続いて、スロー映像にスロー音を合わせてみた。
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カンタンの鳴き声もスローで
クツワムシのスロー映像に音をつけてみたら、かなりオモシロかった。ちょっと無謀な試みと思ったのだが気が変わった。これはマジメにやるべきだ!
というわけで次にやってみたのがカンタン
▲「ルルルル・・・」のカンタンの波形を見ると「ル」の一音、チャープが3つのパルスで構成されているのがわかる。
スロー動画を見ると、まさにこの波形のリズムで翅を動かしているのが見えて、ちょっと感激してしまう。パターンが単純だから、スロー音を合わせるのもカンタンだった。例えば4倍スローの動画に合わせるスロー音なら、Audacityで5秒の音を「スピードの変更」で20秒になるよう調整した。変更率は「-75%」だった(数字の苦手な自分は、まだこの数値がピンとこない。。。)
でも、これで作ったスロー音を動画に当てると、どうも合っていない。音の方をさらに少し遅くしたら、ぴったり同期した。
カメラの記録時のレートが60fpsと書いているけど、実は正確には59.94fpsだ。それゆえなのかとも思うが、そんな微妙なずれではないから、また不思議。 -
クツワムシ 鳴き声をスローにしてみると
フリーの音声ソフトAudacityには様々な機能があって、他は何も要らないと思えるほど。音のスピード調整ももちろんあるのだが、今までほとんど試した事がなかった。最近少しずつさわりはじめ、今更ながら面白さに気づいた。
鳴く虫の翅の動きを高速度カメラで撮影していると、音は収録できないので寂しく思っていたのだが、ちょっと手間をかけるとこうなる。
▲クツワムシの鳴き声はAudacityで8倍スローにしている。 (さらに…) -
RX100Ⅳと魚露目でトノサマバッタ
720Pでアップしているのだが、960fpsではもともと解像度が低いので、1080Pでアップしたところで、さほど画質は変わらない。画質はこの程度のものだ。だけど、こんな面白い世界は他では得られない。魚露目8号とRX100Ⅳの960fpsスローは、まさに奇跡のコンビネーションなのだ。映像にインパクトがある。先日、海野さんからRX10はレンズ径が大きすぎて魚露目には全然合わないと教えていただいて、ますますそう思った。もう迷わない。
▲撮影960fps、収録60fpsで16倍スローだ。当初、ガンマをS-Log2設定で撮影し、FinalCut ProⅩでLUT処理を試していたのだが、色々やりにくいところがある。また、S-Log2だと最低感度は1600になり、どうしてもノイズが乗りやすくなる。960fpsは解像度が低いからノイズがより目立ってしまう。ピクチャープロファイルはOffにして、しばらくISO800で撮影してみることにした。絞りはF8に。今回のトノサマバッタもこの設定で撮影した。
せっかく遠出したのに天気が悪く残念だった。ところが、戻って絵を確認してみると、空のトーンも暗部のトーンも結構しっかりしていると思った。明るさやカラーを調整してみると、またよく分かる。これだけ撮れれば、十分じゃないだろうか。
でも、やはりできれば青空がいい。またトライしてみよう。