Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: movie

  • アブラゼミの産卵

    毎年の事のように、お盆を過ぎるとアブラゼミをよく撮っていないことに気づき焦ります。
    特にまずいのが、鳴いているアブラゼミの映像にろくなものがないこと。

    GH2にマクロ150mmをつけ、近所の公園に出てみました。

    鳴いているもの優先にと思ったのですが、まず目に入ったのが産卵中の雌です。
    これはラッキー!数の多いアブラゼミでも、産卵シーンはそう見られるものではありません。


    産卵管は相当固そうです。そうでなければ、こう何度も何度も枯れ枝を突き刺すことはできないでしょう。また、腹端の動きは実に躍動的で、鳴くこともない大人しい雌のイメージとはまるで別物!!

    これは全く動画向きなシーンです。動画だとすぐに理解できますが、写真だけでは正しく伝わりにくいはず。。。
    実際に産卵シーンを見るまでは、私も子供の頃に図鑑で見た絵や写真から、ただとまって産卵管を刺してジッと大人しくしている姿しか想像できませんでした。

    次はアブラゼミの鳴くシーン。
    残念ながら音声は同録ではありません。

    GH2の内蔵マイクではアブラゼミの鳴き声は対応不可。レベルを最小まで絞っても、ヒドイひずみが出てしまいます。
    それで外部マイクで別録音ということになりますが、コンデンサーマイクではどうしてもひずみがちですので、ダイナミックマイクで録音したものを使います。
    1人での撮影では同録も難しく、全く別のタイミングで録音した音声を編集上で合わせました。
    結果は良好。不自然な感じはなく満足のいくものができました。

    ただし、これはアブラゼミだからできるワザで、ミンミンゼミやヒグラシなど、鳴く時にお腹を大きく動かすセミでは使えません。

  • ミンミンゼミ

    お盆のお墓まりに山形の実家に行ってきました。
    ついでに庄内には少ないミンミンゼミの撮影をやってきました。

    ですが、150マクロにビデオ一脚のみというお気軽スタイルでは、ブレが酷くてNGでした。
    結構頑張ったのですが、暑さで頭もふらふら、いつもの調子もでません。
    新しいFinalcut ProⅩの実力テストと思い、編集上で手ぶれ補正をかけてみましたが、元が酷ければやはり補正は不可能でした。

  • チュウレンジバチの産卵

    庭のバラに産卵するチュウレンジバチを見つけました。
    ハサミで枝を切っても産卵を続けていましたから、そのまま室内に持ち込んでビデオ撮影しました。

    風の影響がないので、詳細がよくわかります。
    特に一回目のアップ映像。2枚のノコギリ刃で産卵孔を広げている様子が見えて面白いです。

  • ニホンセセリモドキのこと

    山形新聞で連載中の「やまがた昆虫図鑑」。
    おかげさまで好評をいただき、まもなく200回に届こうとしております。

    その中で、私は1つ大きなミスをやっていたことに最近気づきました。
    4月7日づけのニホンセセリモドキですが、ヘアペンシルを出しているのは「雌」として書いています。
    これが大きな間違いで、私はもうしばらく勘違いしながら、この虫を観察しておりました。
    正しくは「雄」です。
    多くのガが雌が性フェロモンを発する行動と同じように見てしまっていました。

    新聞紙面では訂正を入れることができませんので、まず、ここで訂正させていただきます。
    もちろん、書籍版の発刊の際には、正しく修正したものをお届けします。

  • フキノトウの虫たち

    ニホンミツバチ、ビロウドツリアブ、ハナアブ、ハナバチ、ルリシジミ・・・
    様々な虫たちが吸蜜・花粉集めに集まっていました。

    パナGH2とシグマMacro150mmでの昆虫映像撮影は、今までにない楽しさがあります。
    50mmマクロ+1.4倍テレコンより、断然これ↑がいいと思いました。
    何より距離を取れるのが嬉しい!虫たちはこちらに気にしない自然な姿を見せてくれます。

    ただし、カメラと虫の距離が離れたことで問題が1つ出てきました。集音力の低下です。
    虫の羽音がないのがあまりに寂しすぎる・・・
    というわけで、Youtubeのオーディオ入れ替え機能を使ってみました。

    もちろん、ここは虫の羽音をしっかり入れてお見せしなければならないところです。
    でかくなりますが、ガンマイクは必須と思いました。