時折雨が降るなか、イラガの幼虫のマユ作りをビデオ撮影しておりました。
その時のこと。
ふと近くにいた別の終齢幼虫を見ていて、あれっと思いました。
おしりのあたりに何とも面白い模様・・・(頭を下にしてとまっています)
ちょっとお間抜けな犬の顔が、どうでしょう、見えてきませんか?
※この虫はトゲに強い毒を持っています。さわると非常に痛い思いをしますので、ご注意を!
7月末の一週間、幸運にも高速度HDカメラを使うことができました。>>>
フォトロン社製 FASTCAM SA1.1 最大解像度1024×1024ピクセルで最大秒5400コマまで撮影が可能です。
解像度1024ピクセル正方形とは、HDといっても画素数が足りないように思われるかも知れません。
でも全然そんなことはありません。ハイスピードカメラとしては驚くべき高画質です。
静止画を1枚取りだしてみましょう。
ちなみにトンボの飛翔は1/3000秒でも止められません。このようにぶれてしまうのは当然の結果です。
でもおわかりでしょう。大型の画像素子を使っているため絵に余裕があります。
ボケ味もなかなかです。
では、今回作成したサンプルBlu-rayから一部、紹介しましょう。
カメラはトンボをフォローしているように見えますが、さすがにそれは人間業では無理なこと。
これは編集上のワザです。
驚くべきは、こんな無理なトリミングも可能なくらい高画質なことでしょう。
不正使用防止のため、邪魔な文字をいっぱい入れました。悪しからず。
このFASTCAMのテスト撮影は、横浜の平岡商会さまよりお世話いただきました。
ありがとうございました!
朝から例の公園にクロアナバチの撮影に出ました。
この日は何となくポンポン進む予感がして、ビデオ撮影をもやってしまおうと計画しました。
これがクロアナバチの巣穴の盛り土。
公園なので土を敷かれていますが砂地がすぐ下にあるようです。
ここは庄内砂丘のど真ん中。ちょっと掘れば深い砂の層にぶつかります。
クロアナバチの巣穴。
左右に掘られた偽穴の間に本穴があります。
狩りにでかけている間は、かるく土を被せられ本穴の入り口は隠されています。
そしてようやく撮れた、獲物を運ぶクロアナバチ。
獲物はヒメクサキリです。
こんなに大きな獲物を抱えているのですから、きっとジガバチのように獲物をよたよた引きずって
長く地面を歩きまわるんだろうと、間違った予想をしておりました(←ちゃんと予習しましょう!)。
ところが、彼らは上空からスッと巣穴の前に飛び降りてくるのでした。それがすごくカッコイイのです!
でも、この瞬間はあまりに突然のこと。
この日何度か目にしたものの、結局、写真もビデオも撮れず終いでした。
さて、続いては獲物を埋める連続写真を。獲物はセスジツユムシです。
獲物を地面に置くと、すぐに本穴の入り口を掘り始めました。
10時21分45秒
穴は1分ほどで通って、その後何度か出たり入ったり。
巣部屋の掃除でしょうか?
10時23分20秒
でも、すぐに獲物を引き込みにかかります。
10時23分26秒
獲物を引き込むと、今度は穴の入り口をふさぎます。
まずは前脚で土をかき集めて後方に送り・・・
10時26分05秒
向きを変えて、前脚を今度は土を押し込むのに使います。
よいしょよいしょと、とっても愛らしい後ろ姿。
10時26分06秒
穴を埋め終えると、すぐに飛び去っていきました。
新たな狩りに出かけたのでしょう。
獲物を持って巣穴の前に降り立ってから5分ほどで全ての作業を終了。
この5分という作業の短さがクロアナバチを見えにくくしています。
まとまった数がいると、とても撮影しやすいカリバチと思います。
午前中の数時間で、随分色んなシーンが撮れました。
こちらは引き込むシーンだけ撮れたものです。獲物はヒメクサキリ。
ところで、この公園にはすごく気になる鳥の姿がありました。
ハクセキレイでしょうか。私が撮影を続けていた3時間の間、ずっと公園から離れませんでした。
どうもクロアナバチの獲物をくすねようとウロウロしているように思えてなりません。
実は一度、スズメだったのですが、何か緑色の虫をくわえて地面から飛び去ったのを見ました。
あっと思い近づいたら、そこにはどこか落ち着きを失ったようなクロアナバチの姿が。
これはやられたに違いないと思いました。
動画追加 (2010年9月23日)