成虫の姿はもう見られず、早くも幼虫は終齢にまで成長していました。
7月半ばには、成虫をたくさん見たキブシの実。
まだ緑色のままですが、熟しても色はあまり変わらないようです。
この幼虫たちは、このまま羽化することになく冬を迎え、来年の5月くらいに羽化することになります。
終齢幼虫のままずいぶん長く居続けるものです。
実は、家の庭に昨年に1回、今年にも2回、オオスカシバはやってきました。
どちらも1枚もシャッターを切ることなく逃げられて、非常に悔しい思いをしています。
今年の二回目というのが本日だったのですが、どうも産卵植物を探しているいるように見えました。
そうか、庭に来てくれるよう植物を植えればいいんじゃないか!
基本的なことが抜けていたなあと、近くの園芸屋さんに早速クチナシを探しに行きました。
店員さんに聞くと鉢植えがあるとのこと。
では2つ、とお願いして出してもらったものに、すでに怪しい食痕が見えます。
店員さんもすぐに気づいた様子で、あわててお願いしました。
「あ、虫食いはかまいません。ぜひそのままで!」
まだ小さな幼虫くん。鉢植えの葉を食べ尽くす勢いで成長することになるのでしょうか。
今はとっても珍しい存在なのですが。。。
半月前に、山形に来てからハイイロチョッキリのどんぐりを見ない、などと書いていますが、
とんでもありません。普通に多いことがその後わかってきました。
要するに、ちゃんと見ていなかったということです。
小諸にいる頃は、毎日の通勤で林の道を行き来していましたから、苦もなく目に入ってきたわけですが、
それにしてもヒドイなあと思いました。
注意して見ていると、いたるところに落ちています。特に山あいには多く、海岸近くの林にも普通に見られます。
ハイイロチョッキリのどんぐり とは私の造語です。
ハイイロチョッキリは、ドングリに卵を産み、枝ごと切り落とす習性があります。
この枝ごと切り落とされたドングリをしめす言葉は特にないようですので、仮にハイイロチョッキリのドングリと呼んでみます。
お盆頃からの産卵期には、コナラやクヌギなどの木の下を探すと、こんなハイイロチョッキリのドングリがたくさん落ちています。
ただし、虫は木の高いところで作業していることが多いので、滅多に見ることはありません。