日没過ぎ、車で林道を走行中、1羽の鳥がヘッドライトに照らされて飛び上がりました。でも、数㍍先に飛び降りて、こちらをジッと見ています。山の中のシギだからヤマシギかな?とテキトーなことを考えていましたが、あとで調べたら、あれれ・・・確かにヤマシギでした。 距離をつめてもすぐには飛び立ちません。こちらからは丸見えだということには気づいていないかのようです。ああ、そうか。ライトに照らされる状況自体、想定外の事なのでしょう。
まわりの山々を見ると、もうすっかり紅葉が始まっているのですが、ルリボシヤンマはまだまだ活発に活動中です。 産卵中の様子をコンパクトデジカメで撮影。
庭のマサキにふわりふわりと飛ぶミノウスバ。ようやく見れました! 去年の春に幼虫に垣根の良いところを食べられ、でも秋に期待して放っておいたものの、結局マダガスカル取材のため見ることができなかったのです。 今年は逃すまいと数日注意していたのですが、よかった〜。
正面から見た雄。ふわふわしていて可愛いガです。
飛び立とうとする雌。ふさふさしたお腹の毛は卵の上をコートするのに使われます。 抜けやすくなっているのかも知れません。
マサキの葉上で交尾。
一匹でこれだけ産んだとは驚きです。
産卵の様子については、かがくナビ 今週の自然だよりをご覧下さい。
サクラの紅葉進むこの時期限定の擬態、でしょうか。
サクラの葉柄そっくりなシャクガの幼虫です。片側が紅く色づいているところなど、すごく芸の細かい擬態です。まわりの枝を見て下さい。質感もそっくり・・・恐ろしいほど似ています。 でも、こんな風に葉柄だけが残っているなんておかしいわけで、すぐに目に飛び込んできました。
指でツンツンさわってみると、ピンと立ち上がりました。シャクトリムシの得意な行動です。これでますます植物にとけ込みました。
カラスウリを食べるトホシテントウの幼虫を見つけました。
撮影後、画像を確認したところ、妙な事に気づきました。草食性のテントウムシ特有の網目模様の食痕はいいとして、周囲に一本はっきりとしたスジが見えます。あれ?これはもしや・・・
引いて見ると、これは面白い!ぐるりと円を描くようにはっきりとした一本線があります。これは葉を食べる前に最初につける傷でしょう。イケマの葉を食べるアサギマダラの若い幼虫がそのような行動をとります。食べる部位に続く葉脈を断ち切って、イケマの毒性分を弱めるんでしたか・・・。 トホシテントウの幼虫も同じような目的でしょうか?まず食べる分を決めて、そのまわりを傷つけ、それから内部を食べるようです。今日は時間がないけど、いつか必ず確認しようと思います。