これは9年前、2017年6月13日撮影の動画です。気門の抜け殻である白線に注目した時、最後に現れる前方の2本について蛹側がなんだか不明瞭で、これらはいったいどこに向かっているのだろうと早送り早戻しを繰り返しているうちに、実に面白いことに気づきました。
一つは写真で赤矢印の先にある気門から出る白線です。この白線は幼虫側は表に出ていて明瞭ですが、蛹側は後翅の下に潜り込んで、蛹化後は見えなくなります。ネットで得られる情報からは腹部第1節の気門からの抜け殻となりますが、何だか納得できないものがあります。


もう一つ前方に現れる白線がさらに謎です。蛹側では前翅と後翅の隙間に入っていき、幼虫側は中胸と後胸の境目から現われますが、気門らしいものは確認できません。蛹化の時にだけ現れる「まぼろしの気門」です。ちなみに前胸の気門はもっと前方にあり、幼虫時はとても明瞭です(蛹の気門は映像ではよく見えず)。まぼろしの気門は中胸気門か後胸気門に違いありませんが、どっちなんだろう?


私がチョウについて調べる時にとても頼りにしている「ぷてろんワールド」では、チョウの気門の数と位置について次のように紹介されています。
幼虫 → 胸部(前胸に一対)と腹部(第1から第8節まで、各節に一対)
成虫 → 胸部(前胸と中胸の間に一対、中胸と後胸の間に一対)と腹部(第1から第7節まで、各節に一対)
幼虫では腹部に8対の気門なのに成虫になると7対になるとする説明が興味深いです。なぜならアゲハが蛹になったとき腹部に見えているのは確かに7対。そして胸の方は、蛹になっても見えている前胸の1対と、翅の下に隠れた2対があるからです!!

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