天気が悪く、今にも雨が降り出しそうな勤労感謝の日。
不活発ではありますが、オオスズメバチはまだ樹液に来ていました。
動きは鈍く威嚇の動作もゆったり。前脚を大きく広げて大きく見せようとし、お腹を曲げてきます。
夏場だと迫力に負けて踏ん張れないところですが、今なら飛んできてもたたき落とす事ができそうです。
ようし、がんばろう!と思ったのですが・・・
威嚇はハチにとってもしんどいようです。すぐに立ち上がらなくなってしまいました。
エネルギーを相当使うのでしょう。
オオスズメバチが秋遅くまで活動できるのは、巣が地中に作られているためです。
「地蜂」の別名をもつクロスズメバチも同じ。
11月後半のこの時期に働きバチがヤツデの花にくる虫を狩ったりしているのですから驚きます。
まだ巣内に幼虫がいるんじゃないでしょうか。
ヒラタアブをつかまえたのはヤツデの花の上。
ポトンと落ちて、葉の縁にぶら下がるようにとまったのを見ると、もうすでにアブの翅をかみ切っています。
逃げられないようにでしょうか、最初は前脚と中脚で獲物をしっかり押さえています。
やがて姿勢を変えて、肉団子にまとめていきます。
↑これでほぼ完成です。
この直後、巣に向かって飛び去っていきました。
ちなみに、場所は海岸近くの日当たりのよい神社。
県内で、もっとも最後まで秋が残っている場所と思います。
本日の遠出の目的の一つは、クヌギカメムシでした。
長野時代は毎年の恒例行事のように写真に撮っていたこのカメムシ。果たして山形の生息状況はどうなのか?
まず、クヌギがほとんどない山形県。庄内では、鳥海山の麓の公園に植えられている若木を見ただけで、
巨木が並ぶ雑木林は見たことがありません。
内陸では数カ所見ていますが、それでも少なめ。かわりにアベマキは山形市周辺に多く見られます。
クヌギカメムシはアベマキにもつくのでしょうか?知りたいことはたくさんあります。
山形に戻って3年目で、ようやくその確認に出てみました。
結果は何だかすっきりしないものでした。
いることはいますが、数は非常に少ないと思われます。
アベマキの若木に、今日はトータル5匹ほど見ました。
小諸では、たいてい一本の木に数十匹集まって産卵していましたから、寂しいばかり。
卵塊も、2本ほど見つけただけでした。
ちょっと少なすぎ。
だんだん、これは本当にクヌギカメムシなのか、自信がなくなってきました。
朝、鶴岡を出て新庄方面に。
気温が上がる予報だったので、今日こそ目当ての被写体に出会えると期待して出かけたのですが。。。
途中、戸沢村に入ったところで異様な光景に出くわしました。
山の上から冷気が降りて来るときにできる雲です。山の向こうとこちらでは、相当の温度差があるようです。
さらに車をとめて外に出てビックリ。何だこれは?な寒さです。
後で気象庁のHPからアメダス情報を見てみると、
9時の気温 鶴岡9.4℃・・・・新庄2.3℃
10時の気温 鶴岡11.9℃・・・新庄3.1℃
11時の気温 鶴岡13.7℃・・・新庄4.1℃
驚きの温度差!もちろん滅多にないことです。
その後、最上川沿いを進むと、案の定、すっかり曇っておりました。
そのまま待っていれば晴れたようですが、辛抱できず、山形方面に移動することにしました。