日没近く、最上川沿いの草地を歩いていて、マメハンミョウの集団に出あいました。この虫は必ず集団でくらしていて、おいしそうな葉を選んで黙々と食べています。
でかいお腹の雌です。
「雌のお腹にはたくさんの卵が入っているので・・・」とでも解説すべきところと思いますが、食べた葉っぱがつまっている部分もかなりのものと思われます。
朝から例の公園にクロアナバチの撮影に出ました。
この日は何となくポンポン進む予感がして、ビデオ撮影をもやってしまおうと計画しました。
これがクロアナバチの巣穴の盛り土。
公園なので土を敷かれていますが砂地がすぐ下にあるようです。
ここは庄内砂丘のど真ん中。ちょっと掘れば深い砂の層にぶつかります。
クロアナバチの巣穴。
左右に掘られた偽穴の間に本穴があります。
狩りにでかけている間は、かるく土を被せられ本穴の入り口は隠されています。
そしてようやく撮れた、獲物を運ぶクロアナバチ。
獲物はヒメクサキリです。
こんなに大きな獲物を抱えているのですから、きっとジガバチのように獲物をよたよた引きずって
長く地面を歩きまわるんだろうと、間違った予想をしておりました(←ちゃんと予習しましょう!)。
ところが、彼らは上空からスッと巣穴の前に飛び降りてくるのでした。それがすごくカッコイイのです!
でも、この瞬間はあまりに突然のこと。
この日何度か目にしたものの、結局、写真もビデオも撮れず終いでした。
さて、続いては獲物を埋める連続写真を。獲物はセスジツユムシです。
獲物を地面に置くと、すぐに本穴の入り口を掘り始めました。
10時21分45秒
穴は1分ほどで通って、その後何度か出たり入ったり。
巣部屋の掃除でしょうか?
10時23分20秒
でも、すぐに獲物を引き込みにかかります。
10時23分26秒
獲物を引き込むと、今度は穴の入り口をふさぎます。
まずは前脚で土をかき集めて後方に送り・・・
10時26分05秒
向きを変えて、前脚を今度は土を押し込むのに使います。
よいしょよいしょと、とっても愛らしい後ろ姿。
10時26分06秒
穴を埋め終えると、すぐに飛び去っていきました。
新たな狩りに出かけたのでしょう。
獲物を持って巣穴の前に降り立ってから5分ほどで全ての作業を終了。
この5分という作業の短さがクロアナバチを見えにくくしています。
まとまった数がいると、とても撮影しやすいカリバチと思います。
午前中の数時間で、随分色んなシーンが撮れました。
こちらは引き込むシーンだけ撮れたものです。獲物はヒメクサキリ。
ところで、この公園にはすごく気になる鳥の姿がありました。
ハクセキレイでしょうか。私が撮影を続けていた3時間の間、ずっと公園から離れませんでした。
どうもクロアナバチの獲物をくすねようとウロウロしているように思えてなりません。
実は一度、スズメだったのですが、何か緑色の虫をくわえて地面から飛び去ったのを見ました。
あっと思い近づいたら、そこにはどこか落ち着きを失ったようなクロアナバチの姿が。
これはやられたに違いないと思いました。
動画追加 (2010年9月23日)
ようやく、私もクロアナバチを撮影!
永幡さんは既に狩りの場面も撮影済みです(>>>)。色々情報をわけてもらいながら、でも、私も新規のポイントを開拓しようと、ちょっと離れたところを探してまわりました。
結果、なかなか良いポイントを発見できました。
普通に住宅地の中にある公園です。
どういう流れの中なのか、熱心に穴掘り作業中。
前脚と口で砂のかたまりをホールドして、巣穴から後ずさりで出てきたところです。
ハチと巣穴をセットで見てようやく確信を持ちましたが、これまで見ていた「らしき穴」はやはりクロアナバチのものでした。
今日は午後でしたが、雨上がりを探したのがよかったようです。
少なくとも5匹、穴を掘っているものを見ることができました。
ただし、獲物のツユムシを運んでくるところを見ることはできませんでした。
次は午前中に訪れてみようと思います。
山形の実家にお盆のお墓参りに行ってきました。
長野に住んでいたときは帰省に片道400キロで車で7時間の距離でしたが、
いやいや近くなりました。今や帰省とは大げさに感じてしまう距離です。
ついでに、蔵王を少しまわってきました。
目当てはアサギマダラにクジャクチョウ。話に聞いてはいましたが、確かに多かったです。
小諸にいた頃の湯の丸高原を思い出す密度でした。
ヨツバヒヨドリもクジャクチョウもピークは過ぎた感があります。
来年は、8月の始めに訪れてみようと思います。
アサギマダラは少々翅が傷んでいても、あまりボロ感がありません。実に清々しいチョウです。
清々しいといえば、下界は酷暑の中というのにここは何と涼しいこと!
まるで別世界でした。
おっと、この子は!
「AYA16」とくっきり読めます。
前翅には「ZAO」の文字・・・どうやらマーキングされて間もないようですね。
どこか遠くで再発見されるのを私も祈りましょう。