米作りの盛んな庄内地方ゆえ、コンクリート堰が多く、ホタルの多い場所ではないのかも知れない。
探すのにはちょっと手こずった。
だが、これまでホタルを見た場所は、どこもチョロチョロとした流れだった。
そんな感じで見ていったら、一カ所いい場所があった。
田んぼの脇の小さな流れ。
ゲンジボタルとヘイケボタルが混じっているようだった。

6月20日 山形県鶴岡市 E-520 14-42mm
15秒露光で連続して撮影した10枚の画像を、Photoshop Elementsで合成。
永幡さんにチョウセンアカシジミの生息地を案内していただいた。
山形県の天然記念物に指定され保護されている貴重なチョウである。
長年調査している彼にベストな場所をと聞くと、やはり小国という事に。
天候にも恵まれ素晴らしい一日だった。永幡さん、本当にありがとう!
トネリコにとまるチョウセンアカシジミ

6月18日 山形県小国町 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン
幹にはすでに卵が産卵されていた

6月18日 山形県小国町 E-520 14-42mm
トネリコの根本を歩くのも要注意!
足下にはまだ羽化前の蛹が残っているはず。
卵のアップ

6月18日 山形県小国町 EOS KissD X MP-E65mm
交尾個体も見られた

6月18日 山形県小国町 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン
現地を離れ振り返ってみると、何とも危ういチョウだったという感が強まってきた。
狭い範囲に集中しているという環境もそうだが、チョウ自体が何とも脆そう。
バランスが悪いというか、どうも普通のチョウと同じ感覚で見られない危うさを感じる。
天然記念物であり採集禁止であるが、卵を採集して逮捕者が出たりもする、という話も心配。
だが、こうしてチョウセンアカシジミを前にして感じた不安はまた別のものだ。
チョウセンアカシジミというチョウをもっとよく知らなければいけないと思った
雄のテリトリー争い。
秒300コマの映像を、Motionで擬似的に秒600コマにしてみた。
Motionだとカタカタ感がないスムーズなスローが作れるようだ。
月山山麓、標高600mほどの林内でイケマの芽吹きを見た。
長野にいた頃は、アサギマダラの産卵シーンを求めてよくイケマを見てまわった。
その時は標高1300mほどの場所、時期は6月のはじめ頃だったと思う。
イケマはちょうどこのくらいの伸び具合だった。
もし、アサギマダラがこの辺りに産卵に来るとしたら、食草はちょうどいい頃合いだ。
期待して付近を見てまわったのだが、成虫も産みつけられた卵も見つからなかった。
でも、私はいま網を持っていない。
アサギマダラのマーキング個体が目の前に飛んでいたら、ちょっと残念な事になりそう。

6月16日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン
ちなみに、今年に入ってまだアサギマダラを一匹も見ていない。