月山山麓にメススジゲンゴロウが生息しているというのは、
子供の頃から知っていた。だが見たのは初めてだった。
マルガタゲンゴロウと大きさも動きもそっくり。珍品なのだが、感激はややうすい。
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飛べない甲虫2種
ブナの林内を歩いていると、足下をハンミョウが何匹も歩き回っている。
飛べないハンミョウ、マガタマハンミョウだ。
普通のハンミョウなら追いかけるとすぐに飛び立つところだが、こいつは走って逃げるのみ。噛みついているのは雄が交尾時にとる行動。これは他のハンミョウも同様。
あごが疲れるだろうに、ご苦労なことだ。

もう一種、後翅が退化して飛べない甲虫は、コブヤハズカミキリ。
同行していただいた柴田さんも言っていたけど、最近よく道路に出ているのを見る。今日見た一匹目は、どうもオトシブミの揺籃を食べていたようだ。
あれっと思ったときは、落ち葉のかげに隠れてしまった。
落ち葉に潜るカミキリムシというのも、何だか妙な感じ。。。
おまけに落ち葉をのけてみると、死んだふりをしている。
画面には入っていないが、実はもう一匹いた。

次に見つけた一匹は、ツバキの花を囓っていた。
どうも、地表のこうした植物の落下物を好んで食べているように思えた。

6月11日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン -
ヒゲナガオトシブミ
ヒゲナガオトシブミの雄を見た。
最初、ショウマの葉を食べていたのだが、近づいただけでやめてしまった。
ポーズが面白かったのに、ちょっと残念。
でも、こいつは姿かっこう自体が冗談のような虫である。

ヒゲナガオトシブミというと、小諸にいた頃は
アブラチャンにつくもっと赤黒いものの方をよく見ていた。
今日見たものはキイロヒゲナガオトシブミとよばれるタイプ。
何の葉を巻いているのか見ることはなかったが、
ひょっとしたら頭上高くブナで巻いていたのではないだろうか。近くには、こんなのもいた。
色合いからヒゲナガオトシブミの雌と思ったのだけれど、
上の雄とくらべると随分小さい。
こちらはウスアカオトシブミであった。

6月11日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン -
庄内の蝶とかたくりの花写真展
月山あさひ博物村の文化創造館で現在「庄内の蝶とかたくりの花写真展」を開催中です。
今度の日曜日まで。開催日 2008年6月1日(日)~6月15日(日)
時間 午前11時~午後3時(毎週月曜日休館)

「庄内の蝶」には特別関心のある私。
山本英夫さんの標本、および各種の生態にまで踏み込んだ資料の数々。
いつもお世話になっている柴田稔さんも迷蝶などを展示。庄内でリュウキュウムラサキ!?
大変勉強になりました。





