時折雨が降るなか、イラガの幼虫のマユ作りをビデオ撮影しておりました。
その時のこと。
ふと近くにいた別の終齢幼虫を見ていて、あれっと思いました。
おしりのあたりに何とも面白い模様・・・(頭を下にしてとまっています)
ちょっとお間抜けな犬の顔が、どうでしょう、見えてきませんか?
※この虫はトゲに強い毒を持っています。さわると非常に痛い思いをしますので、ご注意を!
ハイイロチョッキリとほぼ同時期に出るコナラシギゾウムシ。
同じように見つからないかと、しばらくコナラのドングリを見てまわっていますが一向に見つかりません。そういえば前にカシワの葉上にとまっているのを見たことがあったのを思い出しました。
カシワのドングリ。もうすっかり大きく実っています。
コナラと比べて2倍以上大きなものです。
しばらく探してみたら、いましたいました。
ドングリのはかまに長い口を突きたてて、カリカリやっています。
産卵行動なのか、ただ食べているだけなのか、この姿だけではわかりません。
でも、ちょっと高くて、また枝をたぐり寄せないと撮影できません。
ハイイロチョッキリといい、このコナラシギゾウムシといい、じっくり撮影するためには、
やはり採集して低いところで撮影する工夫が必要です。
高さ3mほどの所で、枝を切っている途中のものを見つけました。
左手で枝をたぐり寄せ、なおかつストロボ2灯を手持ちでという離れ技!
・・・なんて偉そうな事でもありません。あまり動じない一匹に出会えたことに感謝です。
残念なことに、産卵シーンを撮影する余裕がありませんでした。
見つけたのは夕方日没近くで、真っ暗になってもしばらく撮影を続けたのですが、
気力が続かずギブアップ。。。かつてやったように、飼育下での撮影も検討してみたいと思っています。
しばらく続いた雨のためか、急にヤブカが多くなってきました。
正直、ヤブカが苦手な私です。気力負けした理由のほとんどは彼らのためかも。
ヤブカ対策を本気で考えなければならなくなってきました。
7月末の一週間、幸運にも高速度HDカメラを使うことができました。>>>
フォトロン社製 FASTCAM SA1.1 最大解像度1024×1024ピクセルで最大秒5400コマまで撮影が可能です。
解像度1024ピクセル正方形とは、HDといっても画素数が足りないように思われるかも知れません。
でも全然そんなことはありません。ハイスピードカメラとしては驚くべき高画質です。
静止画を1枚取りだしてみましょう。
ちなみにトンボの飛翔は1/3000秒でも止められません。このようにぶれてしまうのは当然の結果です。
でもおわかりでしょう。大型の画像素子を使っているため絵に余裕があります。
ボケ味もなかなかです。
では、今回作成したサンプルBlu-rayから一部、紹介しましょう。
カメラはトンボをフォローしているように見えますが、さすがにそれは人間業では無理なこと。
これは編集上のワザです。
驚くべきは、こんな無理なトリミングも可能なくらい高画質なことでしょう。
不正使用防止のため、邪魔な文字をいっぱい入れました。悪しからず。
このFASTCAMのテスト撮影は、横浜の平岡商会さまよりお世話いただきました。
ありがとうございました!