最近、人々の虫嫌いが加速しているように感じます。都市化が進むことで自然との触れ合いが減り、虫に対する耐性が低くなっているのでしょうか。SNSやメディアで昆虫に関するネガティブな情報が拡散されることで、嫌悪感や恐怖心が増幅されているようにも思います。加えて、衛生意識の高まりが、昆虫=不潔というイメージを強めているようで、なんだか恐ろしくなります。
私はといえば、長く昆虫と接してきて、最近、ますますこの不思議な世界が面白くなっています。マクロレンズで微細な世界を拡大し、高速度カメラで時間を引きのばして、私達の肉眼では捉えられない昆虫の世界の奥深さを再認識しています。
海外のびっくり昆虫や希少種でなくともいいんです。ごく身近な自然に棲む昆虫たちが、私達に新たな興味と驚きを見せてくれます。
擬態の名手、クワエダシャクの幼虫です。特別暖かくなったこの日、芽吹きが待ちきれずに膨らみだした芽をかじっていました。
「土瓶割り」をご存知ですか?クワの枝に土瓶をかけたら実はシャクトリムシで土瓶が落ちて割れてしまった、というお話です。さすがにそんなうっかり者がいるかと思いますが、現物を見ると、ちょっとありそうだと思えてきます。枝のようなシャクトリムシもいれば、シャクトリムシのような枝もいっぱいですから。
遅い春が急に進みました。フキノトウがあちこち咲き乱れ、待ちに待っていたかのようにミツバチが訪れます。自作虫の眼レンズ&GH6のHFR120fpsで撮影。前半セイヨウミツバチ、後半ニホンミツバチです。
この虫の眼レンズ、5年くらい前に組んでいたものの改良版です。再編集したガガンボの産卵の画質のよさに我ながら驚いて、また少しの間、もがいていましたが、ようやく納得の画質が得られました。昨年までの虫の眼レンズより良くなっていると期待しています。
最上川のスワンパークにオオハクチョウが十数羽来ていました。かつて、餌づけが行われていた頃はたくさん見られたオオハクチョウですが、最近は本当に見る機会が減りました。北帰行の途中に寄ってくれたのかな。オオハクチョウは日中も水辺にいて、バシャバシャ豪快に水浴びしてくれます。高速度カメラChronos2.1を手にしてから一度もチャンスがなく、天の恵みと喜んだのですが・・・一時間ほど狙って撮れたのは小競り合いが少しでした。でも、久しぶりにオオハクチョウに会えて本当に嬉しかったです!
五十川の海岸にて、岩場を覗いたら、割と近い距離にシノリガモのカップルがいました。最初に目があってしまい、カメラがセットできた時にはすっかり沖合に出てしまっていましたが、波間に見え隠れするシノリガモのカップルをいい感じに撮れたと思います。編集で速度25%の4倍スローにしました。BORG71FL(400mm/F5.6)に1.4倍テレコンを装着したGH6でHFR 4K120P撮影。
3時間後、同じ場所にそっと近づいて、岩場の海苔を食べるシーンを少しだけ撮影できました!でも残念なことに肝心の岩のりをついばむシーンは、やや前ピン…スマホで見る分にはあまりわからないと思いますが、残念でした。